北海道でおきました地震のために、ヤフオクにてご縁を頂いた方々にご心配をおかけ致しました。
これまで落札された方からも大丈夫ですかというお言葉を頂きましたこと、大変有難く、先ずはお礼申しあげます。
お陰様で、北海道で長く続いた停電の影響もほぼ回復してきております。
私も、元の生活に戻りたいので、ヤフオクもまた出品を始めた次第です。
物流が、通常よりも1、2日長くかかる点があるかもしれませんが、その点はご理解賜りまして、
ご了承のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
この度は、私がオークションで一目ぼれして買いました、とても美しい訪問着を出品いたします。
2年くらい前に買ったと思いますが、凄く美しくて、柄も可愛らしく、それでいて色味がとっても深みがあり、
私の大好きな、手工芸品的な着物で、来年の新年会に着ていこうかなあと思って考えていた着物です。
パーティーにもいろいろな集まりがあるので、本当に友達同士の気楽なパーティーから、仕事絡みのお取引先の
主催のパーティーなど、そのシチュエーションにより、着ていく着物の真面目度も変わりますが、この度の
訪問着は、真面目度がかなり高い着物で、私もお取引先絡みの、かしこまった新年会に着ていこうかと思っておりました。
毎年開かれるその真面目な新年会は、いつも着物で来られる方が多く、私も普段はかなり派手系や面白系を
ちょっと取り入れて楽しい雰囲気にしてしまうところですが、さすがにその新年会には、大人の落ち着きをアピールできる
しかも、周りが着物を着慣れた方が多いのと、なかなかドレッシーな着物や豪華な着物を着てくる方が多いので、
私もこの新年会の着物には、かなり前からいろいろと着こなしを考えて準備するんです。
恐らく、皆様の中でも、かしこまったパーティーに出席する機会のある方もいらっしゃると思います。
たまたま新年会のお話をしましたが、結婚式のお呼ばれも、友人としてであれば気軽な雰囲気で行きたいところですが、
取引先絡みとなると、やはりそうもいかないので、私としてはかなり真面目系、しかも誰が見ても高級に見える着物を
着ていくということになります。
この訪問着の一番の特徴は、なんといっても美しい糸目友禅の染めの美しさです。
色は渋めの日本の伝統色を使っているのか、とても深みのある落ち着いた色味をつかい、実に細かい模様を
見事に描き出しています。
また、糸目友禅の技巧の他に、金駒刺繍、手刺繍、金彩が使われているので、とても高級感がございます。
柄の模様は、様々なかんざしをモチーフにしています。
また、描かれている花は、菊、楓、藤などの四季柄ですので、袷の時期にいつでもお召しいただけます。
かんざしの柄の着物ってたまに見ることがありますが、大抵は簡単なかんざしの柄で、さほど魅力を感じたことがありません
でしたが、この着物に描かれているかんざしの絵柄は、細部まで細かく描写されている、額に入れて飾っておきたいほどの
精巧な絵柄なんです。
私が一目ぼれしたこの訪問着に描かれているかんざしの柄は、私が子供のころからずっと大好きだった、つまみ細工の
京都の舞妓さんのかんざしを思い起こさせました。
子供のころに、お祭りに着せてもらった着物を着た時の、なんとも言えない嬉しい気持ちは、今でも鮮明に蘇ります。
派手な柄の着物に、これまた派手な色の金ぴかの帯を着て外に出かけるときの気分はとても最高でした。
ただ、一つ残念なのは、他の友達がしている素敵なかんざしを本当は私もつけて欲しかったのですが、我が家では着物だけで
精一杯だったようで、かんざしまではつけてもらえませんでした。
子供のころは意外に内気でして、そんなことを親には言えませんでしたが、その思いは、既にかんざしをつけることができない年齢になっても
憧れという気持ちになって続いていて、つまみ細工の藤の花房のついたかんざしや美しい菊のぼんぼりのかんざしを、私は今でもとても好きです。
話が逸れてしまいましたが、要は、この訪問着のかんざしの柄は、とても見事な手仕事で染め上げられた友禅柄で、その絵柄の
かんざしも、私が長年憧れていたつまみ細工のかんざしを思い起こさせるような美しい絵柄だということを言いたかったのです。
色味は、茶色と臙脂を混ぜたような深い濃い色と、ベージュに近い藤色系の染め分けになっています。
普通、染め分けというと、かなり粋な雰囲気が出がちですが、この着物には粋という感じはあまりなく、上品さや可憐さ、可愛らしさ
や奥ゆかしさなどの雰囲気に満ちています。
色味が深く、柄は大柄ではなく、近くで見るとその技巧の素晴らしさに気づきますが、遠目には、柄はそれほど主張する柄ではないので
控えめな奥ゆかしさを感じさせます。パッと見の印象は、とても品格があるなあという印象です。
柄を見ると可憐で可愛らしさもあり、技巧の素晴らしさはとても高級感がありますので、カジュアルな印象が
ありません。
このような着物は、真面目な柄として、少しかしこまった席に行かれるときにお勧めです。
結婚式の披露宴や、パーティーなどにお勧めです。
着用年代は幅広く、柄が若い方にも向いているので、20代から50代くらいまでがお勧めです。
お若い方なら、この着物はお茶会にもお勧めです。
11月の口切りの茶会や新年の初茶会などにもお勧めです。
私もお茶会に着ていこうかと思ったこともありましたが、色は渋いのですが、かんざしの柄が可愛いので、やはり
私には少し可愛いくなりすぎるかなあと思い、お茶会ならばやはり若い方向きの柄だと思っています。
その点お若い方なら、この柄凄く可愛いのでお勧めです。
お茶会以外なら、私もこの訪問着は、柄行は可愛いですが、真面目系のパーティーに十分着ていけます。
生地の感じは、鬼しぼのようなシボ高の縮緬という感じですが、実は、地紋が入っていて、それがシボ高に見えるようです。
地紋は、細かい楊柳のような感じにも感じられますし、鬼しぼのようにも感じられます。
ポッタリとした柔らかい質感で、体の線に沿う感じです。
そこに桜の花びらの地紋が飛び飛びで織られています。その花びらも、縁取りだけのものと桜の花びらそのままの形のものと2タイプの
織りがなされています。
それはそれほど目立つことなく、遠目にはほとんどわかりませんが、この着物に優しいアクセンとを与えているようにも思えます。
私の着物の好みは、これだけというものがなく、とっても趣味が幅広いので、あれこれと集めてしまいましたが、この着物も
着ることなく、眺めるだけではございましたが、それでもとても美しい着物で、眺めているだけでも十分に楽しめたと思っています。
オークションで一目惚れして買いましたから、それはそれで良いと思っています。きっとあの時落札していなければ後々まで
後悔していたと思います。
新品のしつけ付きの品でした。そのまま着ていませんから、気持ちよくお召しいただけると思います。
合わせる帯は、セミフォーマルな帯がお勧めです。
バリバリのフォーマル帯でも合いますが、この着物はそもそもバリバリのフォーマルの着物ではありません。
セミフォーマルという範疇に入る訪問着です。
お洒落訪問着としても着ることができますし、かしこまった席にも着ていくことができます。
2パターンの帯のコーディネート画像をアップしています。
一つは、お若い方向けの明るい色の花柄の唐織の豪華な帯を合わせた画像で、このコーディネートは
お若い方がお茶会に出られたり、結婚式のお呼ばれに着ていくのにふさわしいコーディネートです。
もう一つは、名物裂柄の帯でシックに合わせて落ち着いた雰囲気がでます。大人の方の着こなしにお勧めです。
(帯はこちらの出品物には含まれておりません。)
お子様の入学式や卒業式などにもお勧めです。
八掛は共八掛で、ポイント的に花の丸が描かれています。