インドより、美しい万年筆が到着しました！
入荷するたびに、その書き味に感動する「亜大陸万年筆」。
南アジアのインド・バングラデシュ・パキスタン・ネパール・ブータンなどの
国々には、独特の万年筆文化が根付いています。



これまでに、インドのスポイト式万年筆、パキスタンのピストンフィラー万年筆、
カリグラフィ万年筆をご紹介させていただきましたが、インド亜大陸の
魅力は尽きることがありません。

日本や欧米では姿を消したような万年筆が脈々と息づいているのです。
英国の統治下にあった時代、インドの万年筆はイギリス人をも
魅了したといいます。インド独自の文化とイギリス、双方の影響を受けた
こともあるのか、中国万年筆とは全く違った雰囲気・使い心地を持ちます。



今回ご紹介するのは美しい色合いのオーガニックレジンと、
アンティークな雰囲気が漂うインク窓、そして万年筆の元祖と言える
アイドロッパー（スポイト）機構を持つFELLOWSHIP万年筆です。
ペン先と軸に描かれた2羽の小鳥がアクセントで、どことなく
可愛らしい雰囲気を持ちます。


そのどれもが柔らかいトーンで統一されており、ハンドメイドの温かみが
感じられます。クラシカルなアールを持つ、実に美しいシルエット。
万年筆黄金期のプロポーションを受け継いでいます。



＜インド手作り万年筆「Fellowship」の特性＞

どの色合いも柔らかいトーンで統一され、温かく優しげな雰囲気をかもし
だしているのは、１本1本手作りによって仕上げられているせいでしょうか。
この「手作り感」は、クリップの位置が少しずれていたり、クリップ止め
の天冠が斜めになっていたりと、まるでイタリア製品を思わせます。

さらに、インク窓透明部分に樹脂がついていたり、クリップが変色していたり、
作業工程でついた小さな傷など、考え方によっては「キズもの」なのですが、
これが「人間味を感じる」万年筆の特性としてヨーロッパ・アメリカで受け入れ
られているのです。



スポイト式万年筆について…
使いづらい、面倒、などと思われがちなスポイト注入式ですが、
是非一度使ってみて下さい。インクの容量は、通常コンバーターの
なんと４倍！大量に入ります。これなら毎日たくさん書いても、
かなりの期間インク切れの心配は無用です。


コンバーターに比べ、スポイトでインクをピュッ！と注入するだけ！
なので非常に手軽ですし、インクの補充回数が少なくて済むので、
ヘビーライターの方にはきっと喜んでいただけるはず！
またインク洗浄が簡単です！水洗いするだけでインクは簡単に流れます。
汚れが落ちない場合は、1～2日ほど水につけておけば、きれいになります！
また、カートリッジのようにゴミを出さないエコシステムです。


インド製アイドロップ万年筆は、
　粘性の強い顔料インクでの使用を前提に作られています。
　粘性の低いインク（国内インクなど）の場合ペン先・結合部より
　インクが漏れる可能性がございますので、ご注意下さい。


＜主軸・同軸の接合部からのインク漏れ対処法＞
アイドロップ吸入式万年筆は同軸に直接インクを入れるため
粘性の低いインクを使用すると、主軸・同軸の接合部から
インク漏れが起きる場合がございます。
この場合の対処法としまして、接合部（ねじ山）に
シリコングリス（時計用など）を塗布することをお薦めします。


今回ご紹介するFELLOWSHIP万年筆は、インド万年筆らしく
インクフローは豊かですが、筆記サイズは細字となりますので、
漢字の筆記にも適しています。ハネやハライも美しく書けます。
まずは1本、インド万年筆を使ってみようかな…という方にも
お勧めの使いやすいモデルです。