南北朝時代・建武4年(1337)「新古今和歌集」自筆・左衞門督通光と摂政太政大臣の和歌・不昧公の娘・幾千姫・旧所蔵79-Aの商品情報

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  • 開始価格
    25,000円
    入札単位
    500円
  • 数量
    1個
    商品状態
    美術品(額縁は新品)
  • 開始日時
    2018年6月18日 21時52分
    終了日時
    2018年6月20日 21時52分
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商品説明

南北朝時代・建武4年(1337)「新古今和歌集」自筆

松江藩主・松平治郷の娘・幾千姫(きちひめ)旧所蔵・緒方洪庵旧所蔵


不昧公・松平治郷と正室/方子(よりこ)の娘・幾千姫の落款入「新古今和歌集」自筆

《左衞門督通光と摂政太政大臣の和歌を記した「新古今和歌集」自筆》

「額縁入自筆原本」


上記額は、海外展示の際に用いられた額です。


「自筆原本」



原本中央に凹凸状に見えるのはストロボの影響によるものです。

自筆上下の二つの印のうち上は、「適々斎(緒方洪庵)」の落款。
下の印は、松江藩主・松平治郷の娘「幾千姫(きちひめ)」の落款。



自筆が「古切」とされたのは江戸時代。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載

(1)・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。


《「新古今和歌集」卷第六》

五十首歌奉(たてまつり)し時

攝政太政大臣(せっしょうだいじょうだいじん)

「月ぞすむ誰かはこゝにきの國や吹上乃(の)千鳥独(ひとり)鳴(なく)也(なり)」(国家大観番号647)

千五百番歌合に

正三位季能(しょうざんみすえよし)

「さ夜千鳥(ちどり)聲(こゑ)こそ近(ちか)くなるみかた(潟)かたぶく月に鹽(しほ)やみつらん」
(国家大観番号648)

  最勝四天王院乃(の)障子に、なるみうら(鳴海浦)かきたる所(ところ)

藤原秀能(ふじわらのひでよし)

「風ふけばよそになるみの片(かた)思ひおもはぬ波に鳴(なく)千鳥哉(かな)」(国家大観番号649)

おなじ所(ところ)

權大納言通光(ごんだいなごんみちてる)

「浦人の日も夕暮になるみがた帰(かへ)る袖より千鳥鳴(なく)也(なり)」(国家大観番号650)

文治六年女御入内屏風

正三位季經(しょうさんみすえつね)

「風さゆるとじまが磯(いそ)のむら千鳥立居は浪の心也(なり)けり」(国家大観番号651)

文責・出品者
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。



(2)・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。


《「新古今和歌集」卷第六 冬の歌》

五十首の歌をさしあげた時

摂政太政大臣(せっしょうだいじょうだいじん)

(現代語訳文)「月がまことに澄んでいる。しかし、人は、だれがここに来ていようか。ただ、紀の国の吹上の千鳥だけが鳴いているのが聞こえることだ。」(国家大観番号647)

千五百番の歌合に

正三位季能(しょうざんみすえよし)

(現代語訳文)「夜の千鳥の声が近くなる鳴海潟(なるみがた)よ。西に傾いた月のもとで、潮が満ちてきているのであろうか。」(国家大観番号648)

最勝四天王院の襖(ふすま)に、鳴海(なるみ)の浦を描いてある所

藤原秀能(ふじわらのひでよし)

(現代語訳文)「風が吹くと、はなればなれになって、よその海を飛ぶ身の片思いをしながら、鳴海潟のほうを思い、思いもよらない波の上で、鳴く千鳥であることよ。」(国家大観番号649)

同じ所

左衛門督通光(さえもんのかみみちてる)

(現代語訳文)「浦人が日も夕暮れになって鳴海潟を帰るひるがえる袖のあたりから、千鳥の鳴く声が聞こえることだ。」(国家大観番号650)

文治六年、女御入内(じゅだい)の屏風に

正三位季経(しょうざんみすえつね)

(現代語訳文)「風の寒く吹く富島(としま)が磯の群千鳥よ。波から飛び立ったり、波の上に浮いていたりするのは、波の心のままであることだ。」(国家大観番号651)


出典:日本古典文学全集「新古今和歌集」小学館・刊

備考1:「左衞門督(さえもんのかみ)通光(みちてる)」は、源通光(みなもとのみちてる)のこと。文冶三~宝治二(1187-1248) 。後久我太政大臣・内大臣土御門通親の三男。母は刑部卿藤原範兼のむすめ従三位範子。通宗・通具の異母弟。承明門院在子(後鳥羽院妃)の同母異父弟。定通(内大臣)・通方(大納言)の同母兄。子に通忠(大納言)・雅忠(大納言)・式乾門院御匣ほか。後鳥羽天皇の文治四年(1188)、叙爵。右少将・中将などを経て、建仁元年(1201)、従三位に叙せられる。同二年には正三位・従二位と累進。その後も後鳥羽院政下で順調に昇進し、同四年四月、権中納言。土御門天皇の元久二年(1205)、正二位に昇り、中納言に転ず。建永二年(1207)二月、権大納言。建保元年(1213)、娘を雅成親王に嫁がせる。順徳天皇の建保五年(1217)正月、右大将を兼ねる。同六年十月、大納言に転ず。同七年三月、内大臣に至る。しかし承久三年(1221)の承久の乱後、幕府の要求により閉居を命ぜられ、官を辞した。安貞二年(1228)三月、朝覲行幸の際に出仕を許され、後嵯峨院院政の寛元四年(1246)十二月二十四日、辞任した西園寺実氏に代り太政大臣に任ぜられた。同日、従一位。建仁元年(1201)、十五歳の時歌壇に登場し、早熟の才を発揮した。宝治元年(1247)には、後嵯峨院の内裏歌合に出席、俊成卿女と詠を競った。琵琶の名手でもあったという。

備考2:「摂政太政大臣(せっしょうだいじょうだいじん)」は、「藤原良経(ふじわらのよしつね)」のこと。「九条良経(くじょうよしつね)」ともいう。寿永元年(1182)十一月、左中将。同二年、従四位下。同年八月、従四位上。元暦元年(1184)十二月、正四位下。同二年、十七歳の時、従三位に叙され公卿に列す。兼播磨権守。文治二年(1186)、正三位。同三年、従二位。同四年、正二位。この年、九条家の跡取りとなる。同五年七月、権大納言。十二月、兼左大将。同六年七月、兼中宮大夫。建久六年(1195)十一月、二十七歳にして内大臣(兼左大将)。 同十年六月には左大臣に昇進し、建仁二年(1202)以後は後鳥羽院の信任を得て、同年十二月、摂政に任ぜられる。同四年、従一位摂政太政大臣。後京極摂政・中御門殿と称され、式部史生・秋篠月清・南海漁夫・西洞隠士などと号した。書も能くし、後世、後京極様の名で伝わる。


額縁は「海外展示」のための専用額縁(素材)による「仕様」となっております。


「自筆の画像断層(MRI)写真」
「画像写真」上部に「Shinkokin Wakashu・1337・Princess Kichihime」と表示されております。


(断層画像MRI 071131―1337―M―79―A

自筆上部の印は「適々斎(緒方洪庵)」、上記断層画像の印は「玉映(幾千姫)」の落款


「自筆上巻奥書の花押・落款・赤外線写真」(下の2枚の写真)
右側の写真の説明
上巻奥書「画像写真」(国家大観番号897・藤原顕綱朝臣の和歌の末尾)左に「不味公・正室・方子」の落款、及び不味公の娘「幾千姫(きちひめ)」の自署の花押と落款がある。上の印二つは、松平治郷(まつだいらはるさと)の正室・方子(よりこ)の号「方子」と方子自身の他の号である「せい楽(せいという字は青へんに杉の字の右を書く)」の落款が押捺されている。方子の落款の下に、松平治郷(まつだいらはるさと)と正室・方子(よりこ)の娘・幾千姫(きちひめ)の自筆の花押、一番下の印は、幾千姫(きちひめ)の号「玉映」の落款。

左側の写真(赤外線)の説明
自筆を保管した箱書と布地(麻)に「建武四年」の年号が記されている。布地に記載された年号は自筆を包んだ和紙と密着し肉眼では判読できないため「赤外線」により撮影された。


左は赤外線写真。右の写真は、上から「方子(よりこ)」の二つの落款。幾千姫(きちひめ)自筆の花押と「玉映」の落款。


1・自筆の「所蔵来歴」について
自筆には、「方子・玉映・適々斎」の落款の押捺、及び「幾千姫(きちひめ)自筆の花押」の署名がされていることから、松江藩主・松平治郷(まつだいらはるさと)と正室・方子(よりこ)から娘・幾千姫(きちひめ・号は玉映)に渡り、のちに緒方洪庵(号は適々斎)を通し、仙台藩に伝来したことがわかっている。 松江藩の江戸邸(赤坂)と仙台藩の江戸・上邸(麻布十番)は近くにあるため、往来は頻繁にあり「自筆」は、茶会の「道具」として活用されたものである。 松平治郷の正室・方子(よりこ)は、伊達宗村(仙台藩の第6代藩主)の娘である。松平治郷《宝暦元年2月14日(1751年3月11日)~文政元年4月24日(1818年5月28日)》は、松江藩の第7代藩主であり、江戸時代の代表的茶人の一人で、号は不昧(ふまい)という。自筆の奥書に記された「建武四年(1337)」の年号から、自筆の最初の所蔵主は「松平治郷」であることがわかる。松江藩主・松平治郷(はるさと)の正室・方子(よりこ)は、「方姫(よりひめ)」ともいう。「方姫(よりひめ)」の父・仙台藩の第6代藩主・伊達宗村が「方姫(よりひめ)」が「嫁入り」の際に持参させたとの解釈、及び62万石から19万石に嫁いだ方子を通じ、茶道で名をなした不昧公が、方子の見栄も含め、伝来および自己の最高の品の写本を仙台の実家にもたらしたとする解釈もある。上記の通り、出品の自筆の元の所蔵者は、「仙台藩・第6代藩主・伊達宗村」「松江藩・第7代藩主・松平治郷(はるさと)」の両者の解釈があり確定していない。「建武四年(1337)」は、「南北朝時代」である。 「新古今和歌集」上巻末尾に松平治郷(まつだいらはるさと)の正室・方子(よりこ)の号「方子」と方子自身の他の号である「せい楽(せいという字は青へんに杉の字の右を書く)」の落款が押捺されている。

2・「手鑑(てかがみ)」について
 原本は、緒方洪庵が「歌人別」に分類し、ほかの自筆との識別・分類・照合をするための「手鑑(てかがみ)」として用いたものです。
和歌ごとに「古切」となっているのは、こうした理由によるものです。また、自筆の断簡の数が多くなると、自筆の分類をするために基本となる「手鑑」によって識別をします。現在は、写真によって識別・鑑別をすることができますが、写真のない時代には「手鑑」によって識別・鑑別をしておりました。古来、「手鑑」は、鑑定の「つけ石」として活用され、人の目に触れることはありませんでした。「手鑑」は、本来、自筆切の和歌の右上に「極付(きわめつけ)」という札を貼り付け、その下に落款を押捺します。この札は、別名「題箋(だいせん)」ともいいます。緒方洪庵は「極付」のつもりで落款を押捺したと推定されております。

3・「極め札」について
「極付(きわめつけ)」は、「極め札」と同じ意味です。古来、鑑定の目的で添付される「極め札(極付)」は、「折り紙」でありましたため、「折り紙付」とも称されました。
「極め札」を「極付」とも称するのはこうした理由によるものです。逆に偽物が多いため、信頼性がないという意味で「札付き」の言葉が生まれました。アメリカでは、電子顕微鏡や断層写真などの高度な先端科学技術を用いて判断をしているため「断層写真」が現代の「極め札(極付)」となっております。上の写真は、科学的で客観的な分析データを重視するアメリカの航空宇宙局(NASA)の技術による「断層(MRI)写真」です。「断層(MRI)写真」によって、自筆切の詳細を知ることができます。NASA(アメリカ航空宇宙局)の優れた技術である「断層(MRI)写真」撮影を通して、日本の優れた伝統技術をアメリカ国内において広く紹介しているものです。

4・「額縁付」自筆について
出品した自筆の最初の所蔵主は、上記1の「所蔵来歴」に記載する通り、松江藩主・松平治郷(まつだいらはるさと)か仙台初代藩主・伊達政宗まで遡る貴重な自筆であるため、アメリカでの展示に際し保険が付されておりました。約款上、ガラスの破損による自筆の損傷を防止するために「自筆」と「額縁」を別口で輸送することが定められております。日本に戻る際にも同じ約款が適用されるため「自筆」と「額縁」が別口で到着しております。落札後は、出品画像の通り、海外展示の「額縁付」状態に戻し、出品写真の通り、海外展示状態での「額縁付」でお送りいたします。


「新古今和歌集奏覧800年記念切手」発行のリーフレット(日本郵政公社)




「新古今和歌集記念切手」の詳細は、日本郵政公社のホームページで閲覧する
ことができます。 「新古今和歌集奏覧800年記念切手」をぜひご覧ください。



「額縁裏面のラベル」



裏面ラベルの表記について

自筆は、海外展示の際、「Shinkokin Wakashu・1337・Princess Kichihime」と記載されております。「Kichihime」と記される「幾千姫(きちひめ)」の父は、松江藩主・松平治郷(はるさと)、母は仙台・六代藩主・伊達宗村の娘・「方子(よりこ)」です。「方子(よりこ)」は、嫁ぐ前「方姫(よりひめ)」と呼ばれていたことから、「幾千」も「幾千姫(きちひめ)」と呼ばれていた。「幾千姫(きちひめ)」の花押は、父・松平治郷(はるさと)の花押を真似たものでよく似ていることが知られている。


わが家で代々所蔵している建武4年(1337)「新古今和歌集」自筆を出品
商品説明 南北朝時代・建武4年(1337)「新古今和歌集」の和歌の自筆〔古切〕です。
貴重な「新古今和歌集」自筆を身近なものとして鑑賞することができます。
緒方洪庵が所蔵した際の和歌は、1979首のうち「千余首」と記されている。自筆の裏面の複数の「糊の剥離痕」から緒方洪庵以前にも古切にされ、最終的に緒方洪庵によって「歌人別」に分類されたものと考えられます。幕末頃、仙台藩から「緒方洪庵所蔵」の和歌の借覧の依頼があり、二百首ほど貸し出されておりますが、仙台藩の「廃城令」による廃城によってこの貸出分が消息不明になっております。このため、現存分のすべてを、研究のためにこの30年余りの間、海外の大学等に貸し出しておりました。

自筆 自筆切の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにある。上の「拡大断層(MRI)写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「新古今和歌集」の文字が記されている。
出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。落札後には、見やすいようにA4サイズの「光沢紙」に転写し交付いたします。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層(MRI)写真」です。
古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層(MRI)写真撮影」されている。撮影後、展示のために再表装をしている。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっている。
断層写真 従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡などが中心。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができる。
寸法 自筆の大きさ タテ24.0センチ ヨコ15.8センチ。額縁の大きさは、タテ40.0センチ ヨコ30.0センチ。額縁は新品です。周辺の白い線はストロボ撮影による光の反射光で傷ではありません。
解読文 自筆の「現代語訳解読文(通行訳)」は、「日本古典文学全集」「新古今和歌集」(小学館:刊)に記されております。
稀少価値・来歴 出品した「新古今和歌集」自筆は、和歌だけの断片です。このような断片を「古切」といいます。貴重な和歌を断片化し、「手鑑」にして鑑賞していたものです。「新古今和歌集」は、元来一帖であり、後の時代に巻物となり、さらに時代が下り、主な和歌は「手鑑」となり、一部は、「屏風立て」や「掛軸」となって鑑賞されていたものです。
 原本は、緒方洪庵が「歌人別」に分類し、ほかの自筆との識別・分類・照合をするための「手鑑(てかがみ)」として用いたものです。
和歌ごとに「古切」となっているのは、こうした理由によるものです。また、自筆の断簡の数が多くなると、自筆の分類をするために基本となる「手鑑」によって識別をします。現在は、写真によって識別・鑑別をすることができますが、写真のない時代には「手鑑」によって識別・鑑別をしておりました。
古来、「手鑑」は、鑑定の「つけ石」として活用され、人の目に触れることはありませんでした。「手鑑」は、本来、自筆切の和歌の右上に「極付(きわめつけ)」という札を貼り付け、その下に落款を押捺します。この札は、別名「題箋(だいせん)」ともいいます。緒方洪庵は「極付」のつもりで落款を押捺したと推定されております。
HP 出品者の家で代々所蔵している作品以外の所蔵品を紹介した 「ホームページ」をぜひご覧ください。
ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。



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