中華民国創成期の旧軍刀★鉄血十九星旗＜検索＞辛亥革命 孫文 袁世凱 北洋軍 新軍 革命軍台湾 全日本軍装研究会 サーベル陸軍 海軍 軍刀 鍔 の落札情報

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中華民国創成期の旧軍刀★鉄血十九星旗入り＜検索＞辛亥革命 孫文 袁世凱 北洋軍 新軍 革命軍 台湾 全日本軍装研究会 サーベル 陸軍 海軍 軍刀鍔 指揮刀

とある素封家の方よりお譲り頂きました。
どのような経緯で、その方が所持されるようになったのかはお尋ね申し上げませんでしたが、あまりの珍品で初見では何かわからず困惑しました。
仕事や形状をみると、いわゆる旧軍刀と酷似しているので時代的には明治、大正期の物だろうと当方にお譲り頂いた次第です。

調べてみると平成三年に全日本軍装研究会より発行された、 「日本軍刀図録」進藤進氏に確かに掲載されていました。
しかし、さすがの進藤進氏ですら資料が無かったらしく、「中国高等官サーベル？」と記載されていました。
何かわからないだろうかと、拵を観察していると旗の刻印に気付きました。
すると「鉄血十九星旗」でした。
1907年に制定された「鉄血十八星旗」の後に、東三省が含まれていないということで1912年に「鉄血十九星旗」に変更されました。
その後、1928年12月27日の北伐成功後に、中華民国中央政府により廃止されるまでの16年間に用いられています。
という事は、そのわずか16年間の間に制作されたものと考えられます。

色々と仮説を立ててみたのですが、日清戦争で大敗した清。
1895年に袁世凱が陸軍の洋式化に取り組み、新建陸軍とよばれていました。
その頃、清国は日本にも多数の軍人を留学生として派遣していました。
そして、そもそも清国でも高位であったり、成績優秀者であった、当時の日本の高級軍人、高官、財界人らと親交があった、そんな方に贈呈されたのではないかと思うのです。
鞘を解体してみると、中鞘に「國行」と書かれています。
これは、刀の銘が書かれているのですが、もしかしたら來國行がおさめられてられていたのか？などと想像しています。
それほどの名刀をおさめても、不思議ではないような拵です。

1912年に国民党が政権を取り、中華民国が建国されました。
新しい時代の黎明期を見てきた拵です。
もし、話せるなら見てきたことを教えてほしいような逸品です。
辛亥革命博物館のウェブサイトでも、お目にかかれませんでした。
歴史の生き証人といっても過言ではありません。
ぜひ、コレクションに加えてください。
くれぐれも大切にしてくださる方、どうぞよろしくお願い致します。

＊＊＊注意＊＊＊
たいへん錆びやすいです。
手に持たれる時は、手袋をされることをお勧めします。

***サイズ***
全長： 約95ｃｍ
鞘： 約76ｃｍ
鯉口： 外径＝縦4.0ｃｍ×横2.3ｃｍ（約）
内径＝縦3.3ｃｍ×横1.3ｃｍ（約）
柄： 約19ｃｍ

状態は、鞘に一か所浅いへこみがあります。
画像に印をつけてます。
錆びはみられません。
護拳の金線もきれいに残っています。

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