Masashi Takata 2023 / No.59 - Urushi (Antonio de Torres 1856 / FE04 La Leona)の商品情報

過去3ヶ月の「 Masashi Antonio 」の統計データ情報

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  • 落札価格:
    250,000
    入札件数:
    1入札履歴
  • サイト
    ヤフオク!
    残り時間
    終了
  • 開始価格
    250,000円
    入札単位
    1,000円
  • 数量
    1個
    商品状態
    目立った傷や汚れなし
  • 開始日時
    2023年8月31日 22時21分
    終了日時
    2023年9月1日 22時21分
  • オークションID
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商品説明

   
Masashi Takata 2023 - No.059 “La Leona”
Antonio de Torres 1856 - FE04 model


*


1856年に製作されたLa Leonaは、トーレスが遺した作品の中で最も特異な構造を持つギターであり、トーレスが考案したとされるアイデアが全て詰め込まれた異色のギターです。可能な限りトーレスの仕様を踏襲し、漆(うるし)で仕上げる事によって枯れた音色を再現できたと思います。弦長は649mm。

表板は、25年以上寝かせた最上位クラスのエンゲルマン・スプルースです。この楽器では、表板の厚みを極限まで薄くするという試みを行っています。トーレスの多くの楽器がそうであるように、最も薄い部分で1.5mm程度です。

La Leonaの表板に於ける注目すべき点は、金属製のトルナボスと横向きの響棒です。トルナボスは、サウンド・ホールの内側に取り付けられる円錐形の筒で、真鍮板で作られています。横向きの響棒は、建物で言うところの“梁”のようなもので、通常はサウンド・ホールの上部と下部に一本ずつ接着されます。しかし、La Leonaの場合、下部の響棒が表板に一切接しておらず、高音側と低音側の横板を橋渡しするように設置されています。おそらく表板の自由な振動を想定したものと思われますが、このままでは弦の張力によって表板が沈み込んでしまうかもしれません。その為、トルナボスと裏板の間に二本の支柱を立て、表板の陥没を防いでいます。この支柱は、ヴァイオリンで言うところの魂柱のような役目を果たしている可能性もあり、材質や寸法、設置する位置を変えることで音色をコントロールできるかもしれません。現在の支柱はジャーマン・スプルース製です。

裏板と横板は、製材されて30年以上経過したインディアン・ローズウッドです。裏板中央の継ぎ目の補強には、トーレスの楽器にも頻繁に見られる亜麻布を使用しています。ラベルは、私自身が彫った版画で印刷しています。

ネックはセドロで、指板は黒檀です。フレットは、1~12フレットが通常のT字型で、13~19フレットは真鍮製のバータイプです。このユニークな仕様は、トーレスと親交のあったギタリストの証言に基づいており、La Leonaの指板を忠実に再現したものです。トーレスは、上等な楽器にはT字型のフレットを使用し、安価な楽器には真鍮製のバーフレットを使用していたようですが、なぜ、このような仕様になったのかは分かりません。単純に高価なT字型フレットを節約したかっただけかもしれませんが、もしかすると作業を容易にする為だったのかもしれません。12フレット以降を打ち込む際、表板の内側から当て木をしてハンマーの打撃を緩衝しなければ最悪表板を割ってしまいますが、トルナボスが邪魔をしてサウンド・ホールに手を入れる事ができません。しかし、バーフレットであれば、基本的に膠(にかわ) で固定が可能ですので強く叩き込む必要がありません。La Leonaは、トーレスが初めてトルナボスを用いたギターの可能性がありますので、作業的に不慣れであったのかもしれません。バーフレットなど市販されていませんので、真鍮の板から一本ずつ切り出し手作業で製作しています。

ブリッジはサドルを持たないリュート様式で、弦留めのブロックから直接弦を張るタイプです。このブリッジこそLa Leonaの性格を決定づける最も重要な要素であると思われます。この古典的なブリッジの最大の欠点は、弦高調整が難しい点です。私はかなり長い間思案し、ある解決策を思いつきました。一見するとオリジナルのブリッジとなんら違いはありませんが、実は、タイブロックの前面は取り外し可能な“パネル”になっています。つまり、このパネルに開ける穴の高さを変えることで、僅かながら弦高の調整が可能になります。パネルの固定方法は『引き戸』から着想を得ました。前後に押しても引っ張っても外れませんが、パネルを高音側へ僅かにスライドさせ手前に引っ張ると外れます。外観上ではこの構造を判別するのは難しく、元の美しいデザインを保っています。このアイデアを実際に形にしてわかった事は、極めて自由度が高いという事です。むしろサドルを持つ一般的なブリッジの方がよほど制約が多いような気さえします。現在の12フレットに於ける弦高は、1弦で約3.0mm、6弦で約3.3mmです。ブリッジの材質はマダガスカル・ローズウッドです。

糸巻きは木製のペグです。現在のLa Leonaには機械式のペグが装着されていますが、これは後に改造されたもので、木ペグこそLa Leonaの本来の姿です。ペグの製作にも工作機械などは使用しておらず、鋸やノミを用い、黒檀のブロックから一本一本手作業で削り出しています。

塗装は拭き漆(ふきうるし)仕上げです。カシューではなく本漆(生漆)を使用しています。漆は一定の環境下でなければ硬化しない性質がありますので、ギターのような大きな楽器を仕上げるのは大変ですが、漆でなければ得られない音色があると確信しています。表板を極端に薄く仕上げた都合上、十分な研磨が行えず、ムラや小傷が目立ちますが、意図せず実物のような枯れた外観になりました。

リュート様式のブリッジと真鍮製トルナボスの相乗効果によって広がりのある煌びやかな響きで、これが「La Leona」という名前の所以になっているものと思われます。音色は温かく素朴で古風な響きです。指頭奏法にも向いていると思います。設計や構造に関しては当時の仕様で、現代風なアレンジは行なっていません。調弦はA=415Hzで、極力テンションの弱い弦を使用します。大変繊細な構造ですので、本物のトーレスを扱うくらいの注意が必要になると思います。おそらく音を出せば表板の薄さを感じ取る事が出来ると思います。私は実物のLa Leonaを触った事がありませんが、ある程度は実物の雰囲気を味わえるのではないかと自負しています。La Leonaに関してはまだまだ解らない事だらけですが、トーレスの意図をひとつひとつ汲み取りながら追求していきたいと考えています。



《楽器の詳細》

* 表面板 : エンゲルマン・スプルース
* 裏板・横板 : インディアン・ローズウッド
* ネック : セドロ
* 指板 : 黒檀
* ブリッジ : マダガスカル・ローズウッド
* ペグ : 黒檀
* ナット : 牛骨
* 塗装 : 漆(生漆)
* 弦長 : 649mm(La Leona:649mm)
* ボディ長 : 464mm(La Leona : 464mm)
* 上部幅 : 262mm(La Leona : 263mm)
* 腰部幅 : 228mm(La Leona : 229mm)
* 下部幅 : 344mm(La Leona : 343mm)
* ネック部の胴厚 : 91mm (La Leona : 91mm)
* エンド部の胴厚 : 96mm(La Leona : 97mm)
* サウンド・ホール径 : 87mm (La Leona : 86mm)
* ネック幅 : ナット部 50mm、12フレット部 60mm
* 弦幅(1~6弦) : ナット部 43mm、サドル部 56mm
* 楽器総重量 : 1,297g (弦、ペグ、ナットを含む)
*ケース : 発送用ハードケース(非純正)

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