1985年 誕生、東京都出身、5歳から母の師事で書を始める、20歳、銀座書廊で個展、その後、建長寺、建仁寺、東大寺、薬師寺、中尊寺、延暦寺、熊野大社、厳島神社、三輪明神大神神社、大宰府天満宮、伊勢神宮、春日大社等で個展・奉納揮毫、福岡県立美術館、愛媛県立美術館等で個展、ニューヨーク、チェコ、シンガポール、ドバイ、ロシア等で個展を開催する、NHK大河ドラマ「平清盛」揮毫、国体の開会式や天皇の御製を揮毫、紺綬褒章受章、日本福祉大学客員准教授、文部科学省スペシャルサポート大使

金澤翔子「共に生きる」書 100号大、四枚折屏風に書かれた作品です。

生後間もなくダウン症と診断された金澤さんは、5歳から母・泰子さんの指導のもとで書道を学び始めました。彼女の才能は、NHK大河ドラマ『平清盛』の題字や、京都の建仁寺に納められた国宝・風神雷神図屏風に匹敵する書の制作によって広く認められています。

東日本大震災後の自身代表作「共に生きる」を合言葉に、被災地への応援や障がい者支援など、共生社会の実現に向けた彼女の熱意を象徴しています。
また、母娘の絆や数々の苦難を乗り越えた力強い物語を描いたドキュメンタリー映画「共に生きる」のタイトルにもなっています。個展は全国を巡回し、彼女の芸術への情熱と母・泰子さんとの協力的な関係を観客に示しています。

本作「共に生きる」は、彼女の深い情感と書道における卓越した技術が融合した驚異的な作品です。
大筆を用いて四枚の屏風に力強く描かれており、彼女の芸術的感覚と精神的な強さを反映しています。

たっぷりの墨で大筆で描かれた一つ一つの文字には、彼女独特の濃淡やかすれをもたらし、特に一画目には一瞬の緊張感ともに彼女の力強い熱量が溢れ、そして文字全体に生きる原動力がみなぎっています。

様々な背景や能力を持つ人々が互いに支え合い、多様性を受け入れ、お互いの違いを尊重しながら「共に生きる」
家族間、またはコミュニティ内での強い絆や相互支援し、困難や試練を共に乗り越える「共に生きる」
地球上のすべての生命と調和し、持続可能な方法で資源を利用し「共に生きる」

彼女の強いメッセージである「共に生きる」は、人生の試練を乗り越え、希望と共生のメッセージを伝える力強いシンボルです。
見る人々に深い感動を与え、彼女の芸術的才能と人間としての強さを讃える名品です。