素晴らしい金貨、ブラジル(ポルトガル領) 然し大変素晴らしい状態で、
金の光沢感は231年の歴史を感じる重厚さが有ります。
ブラジル金貨は大変人気が高く、
他の金貨と又違った味あいが有ります。

Obverse

Conjoined busts right

Lettering:

MARIA.I.ET.PETRUS.III.D.G.PORT.ET.ALG.REGENS
1786_R

Reverse

Arms within crowned ornate shield

Lettering:

植民地時代初期、ブラジルで使われていた硬貨は臨時的なもので、植民者や侵略者たちの持ち込んだ硬貨、
ブラジル沿海で商売をしていた海賊たちなどが使っていたものであった。
そのため、ポルトガル人が持ち込んだ硬貨が使われるかたわら、いろいろな国からもたらされた硬貨が使われていて、
その価値は硬貨自体に含まれる鉱物の割合で価値を決めていた。

１５８０年以降イベリア半島の闘争が終焉を迎え一つになろうとしていたころ、プラッタ川での商売が盛んになったことをうけ、
ペルー由来のスペイン銀貨（ヘアイス）がブラジル国内で大多数の割合を占めるようになった。
１７世紀末まで、このスペインのへアイスがブラジルの通貨の中で最も有力であった。

ブラジルで流通していたポルトガルの硬貨は、本国で使われていたものと同じで、歴代の王政の下で造られたものだった。
金、銀、銅等の材料で鋳造されており、その時の政治の実権を握っていた王によってそれぞれの硬貨の価値が決められ
、呼び名も、「ポルトゲス」、「クルザード」、「サン・ビセンテ」、「トスタゥン」「ヴィンテン」など、時々の王により変わっていた。
ブラジルの通貨単位である１ヘアウ硬貨は、以前は銅でできていた。

１７世紀末の２０年間、ブラジルでは硬貨の量が足りなくなり、本国ポルトガルの経済活動に支障をきたし、
大幅な収入減をもたらした。
多くの地方の有力者たちから問題解決策を打ち出してほしいという声が上がり、その声は統治者、
カピタニア（世襲の行政区）、議員の代表者や教会や上流階級に属する者を通して王に訴えられた。
１６９４年、ようやくドン・ペドロ・２世（１６６７－１７０６）がバイーアに鋳造局を設置することになった。

ブラジルで流通させる硬貨を造るため、当時流通していた金と銀で鋳造された硬貨は全て
鋳造局に送ることが義務付けられた。
この命令は多くのカピタニア達の頭を悩ませた。
なぜなら、硬貨には、運搬の難しさと危険さが伴ったからだ。
市民の必要性に応えるため、鋳造局は１６９９年にリオ・デ・ジャネイロに移転され、翌年ペルナンブッコに移転された。
ぺルナンブッコの鋳造局は１７０２年まで続いた。
１７０３年、ドン・ペドロ・２世の命により、再び鋳造局はリオ・デ・ジャネイロに移されたが、
その際の移転の目的はブラジル国内に流通させる通貨を造るためではなく、金を硬貨にし、王に献上するためだった。

４０００、２０００、と１０００ヘイスが金で、６４０、３２０、１６０、８０、４０、２０ヘイスは銀で造られた。

１８世紀前半、金の生産が増えたことをうけ、ブラジル国内で三か所同時に鋳造局を稼働させることができ、
硬貨の価値とその美しさはドン・ジョアン５世（１７０６－１７５０）の豊かさの象徴ともなった。

はじめはリオ・デ・ジャネイロ（１７０３）とバイーア（１７１４）の鋳造局で造られていた硬貨だが、
それらは当時の本国ポルトガルの物と全く同じように造られていた。
例えば、「１硬貨」、「半硬貨」、「４分の１硬貨」などで、それぞれ４０００、２０００、１０００ヘイスの価値があった。
しかし、本国と同じ名前で硬貨が流通していたが、これらの硬貨はより尊重され、
その価値は硬貨に刻印された額よりも２０％上乗せされた価値があったとされている。

１７２０年に、鋳造局がミナスジェライスに設置されることが決まったが、
その年はカピタニア内の金粉の輸送が禁止された年でもあった。
そこでは、当時の本国の王政、リオ、バイーアと同じ硬貨を造らなければならないだけでなく、
新しくできた鋳造局は新しい単位の硬貨である２０，０００と１０，０００ヘイスの硬貨を造らなければならなかった。
その硬貨は実際２４０００ヘイス、１２０００ヘイスの価値をもって流通していた。
ヴィラ　ヒッカに設置されたミナス州の鋳造局は、１７２４年から１７３４年まで稼働した。

１７２２年、ドン・ジョアン５世がポルトガルの金貨の形と通称をエスクードという単位に変えた。
１２，８００ヘイス（８エスクードの二倍）、６，４００ヘイス（４エスクードの二倍）、３，２００ヘイス（２エスクードの二倍）、
１，６００ヘイス（エスクード）と８００ヘイス（１／２エスクード）ができた。
１７２７年にブラジルで鋳造が始まったこれらの硬貨の裏側には、王の肖像が刻まれた。
１７３０年、４００ヘイスがブラジルで使われるようになった。

ドン・ジョゼ・１世（１７５０－１７７７）とドナ・マリア・１世（１７７７－１８０５）の時代には、
１７３２年にジョアン５世に鋳造を中止の命を受けた１２，８００ヘイスを除き、一連のエスクードが鋳造されていた。
また、１７０２年から鋳造されていなかったブラジル現地通貨の４，０００、２，０００と１，０００ヘイス金貨も
再び作られ始めていた。

マリア１世の時代のエスクード硬貨は、そこに刻まれた肖像がその王政の二つの時代を表している。
一つは女王が夫、ドン ペドロ３世と並んでいるもので、
ドン ペドロ３世が１７８６年に亡くなった後のものの硬貨には、
女王一人の像が刻まれており、始めは未亡人を象徴するベールをかぶったもの、
後に宝石や髪飾りに身をまとった像が刻まれている。

In 1688 the price of the gold ant the silver rise 20%.
There was no time to collect and cast the circulating coin.
Therefore, by the Law 04AUG1688, the value of the silver and gold coins was also increased 20%.
However, during ~150 years the coinage remains unchanged with the circulating coins
having a value 20% above the marked.

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