【作品説明】　

　　本作は、１９世紀のドイツの巨匠Wilhelm Krayの作品です。Krayの作品は、

サザビーズやクリスティーズなど世界のオークションで高額で落札されており、

Krayは、1828年にドイツに生まれ、1848年から王立プロセインアカデミーに学んで、

ドイツの芸術家協会のメンバーとして、1879年から1888年まで国際美術展に出展し

、当時を代表する風俗画家として活躍いたしました。Krayに関しては、ウィッキー

ペディアでも詳細に解説されています。（下記リンク先参照）

本作では、まだ少女とも思える若く美しい母親が、幼いわが子に本を読んで

聞かせている思われる光景が描かれています。作品中では、電灯もまだない

１５０年ほど前のこと、質素な家の中に屋外から差し込む僅かな光で、母子が

分厚い本を開いて読んでいます。暗い色使いの作品ですが、その光景はとても

微笑ましく、暖かみを感じさせます。作家がまだローマに居住していた１８７０

年に描かれた作品ですが、大作ではないものの、Krayの作品の中でもかなり完成度

の高いものではないかと思います。

　　Wilhelm Krayの作品の高額落札記録は下記リンク先をご参照ください。

＜クリスティーズのオークション記録 およそ１３７万円＞

http://www.christies.com/lotfinder/paintings/wilhelm-kray-eros-ferrying-lovers-to-cythera-5033840-details.aspx

＜サザビーズオークション記録 およそ１６７万円＞

http://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2015/19th-century-european-paintings-l15101/lot.35.html

＜Wikipediaの作家紹介記事＞

https://de.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Kray

【作家名】

Wilhelm Kray(ヴィルヘルム・クレイ)

1828-1889年：ドイツの風俗画家(クリスティーズの取扱作家)

【作品名】　

　『読書する母子』

【技　法】

キャンバスに油彩

【サイン】

画面右下にサイン・制作年(1870)

【作品サイズ】

３９．０ｃｍ　×　３２．０ｃｍ

【額装サイズ】

６０．５ｃｍ　×　５３．０ｃｍ

【作品状態】

１５０年ほど前のとても古い作品なので、わずかながらキャンバスの目地抜け

及び多少の波打ちがありますが、鑑賞に堪える状態であると思います。

【額装状態】

重厚な額で、経年の割には良好ですが、かなり古いものですので、経年変化や

スレ等ございます。

【付帯品】

　差し箱あり、額にはアクリル板あり

【備　考】

真作を保証致します。サインや作品の出来栄えなどから間違いのないものと

思われますが、区切りを付けるため保証期間は落札後３０日以内とさせていただ

きます。

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