真作保証 国吉康雄６号貴重！東京美術倶楽部鑑定証付 ニューヨーク画廊取扱作 奇跡的出品名鑑１３００万画家 の落札情報

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  2017年11月25日 6時36分

  終了日時

  2017年11月29日 22時25分

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■商品説明

本作には、東京美術倶楽部鑑定証が付いています。東京美術倶楽部の鑑定証代は６万円（鑑定代３万円＋証書代３万円）かかかりますが、本作にはすでに鑑定証は付いておりますので、別途費用等は頂きません。

大変貴重な国吉康雄の作品です。まさに奇跡的出品です。さらに本作には最新の東京美術倶楽部鑑定証が付いています。

ニューヨークの画廊シールが付いていました（1枚はコピーです）。

国吉康雄は画家として修業を始めた頃から、素描の巧さで注目されました。自らも「アメリカの画家にはない巧さが出るのであろう」と語り、初期の作品では、そのような自分の器用さに自覚的に抵抗しプリミティブな画風を前面に押し出そうとする意思が感じられます。しかし、中期以降の作品になると、巧さは巧さとして容認し、さらに表現内容の深さを求めていることが伺えます。そのことは特に、国吉が生涯に渡り手掛けた素描において顕著であり、油彩と並んで注目され、高く評価されています。本作も、一連の貴重なドローイング作品であり、卓越した技術と充実した内容で、傑作に相応しい仕上がりを見せています。構図やタッチなどから、代表作である『Central City Colorad』や『Quiet Landscape』と同時代の30年代後半に描かれたものと推定され、40年代の一群の油彩風景画を生み出す土台になったと考えられます。この時代の日米関係は緊迫した状態に包まれ、国吉は日本人としての肉体の祖国と、アメリカ人として芸術の祖国とが、敵同士になるという想像を絶する苦悩のうちにありました。本作では、こうした精神史を背景に、大地の凹凸が国吉の心の襞の深まりを余す所なく表現しており、他の年代には見られない緊張度が漲り、精神的な深味と陰影に富んでいます。その反面、芸術性の充実度は非常に高く、丘の向こう側のタブラ・ラサの世界には引き裂かれた郷愁を癒す希求的大地と、画家の明るい未来を予感しています。

保険業法の改正に伴い今後配送代は元払いとなります。詳細は一番下をご覧ください。簡単決済でお支払いの場合は 私共への記帳への反映は数日後ございます。また、ヤフーのシステム上ご入金お礼のお知らせ通知がなく、数日後の発送連絡のみしかできません。 これはシステム上でのことですのでご了承ください。入金確認の連絡、早急な発送等をご要望の方はお受けできません。大きな作品以外1週間以内 に発送は通常完了しておりますのでご安心ください。心配性な方、神経質な方はご入札をご遠慮ください。

■落札後のお客さま都合のキャンセルは、お断りさせていただいております。

■先日、以前私共が出品致しました西村計雄画伯の作品が、ご遺族が 運営されています美術館に所蔵されました。同作は、異国の地パリで画伯が 初めての個展を開催した際に出品された作品で、美術館には下絵とポスターしか残っておらず、まさに幻の一枚でした(私共でもかなり初期の貴重な 作品と推定しましたが、まさかこれほど歴史的な個展に出品された作品とは夢にも思いませんでした)。ご遺族も作品に対面し大変感激されておりまし た。お近くにお越しの際は、画伯のアトリエも大切に残されております美術館に是非お立ち寄りください。

■最近、購入意志のない落札、いやがらせを目的とした評価が多発しております。新規および過去に取り引きのない方は、入札を取り消させて頂く場 合がございます。参加ご希望の方は、ご 連絡下さい。

■オークション終了後、弊社からは取引ナビより連作させて頂いております。それ以外からメールを送信することはございませんのでご注意ください。

本作は鉛筆画ですが、参考までに油彩画の場合。作家評価：美術名鑑 6号＝７,８００万円

20世紀前半のアメリカを代表する画家として国際的な評価を得た国吉康雄。1889年（明治22年）岡山県出身の画伯は17歳の時に渡米、シアトルを経てロサンゼルスで働きながら、当地の美術学校夜間部で学びました。その後、ニューヨークの美術学校などを転々とし、1916年アート・スチューデンツ・リーグで、ケネス・ヘイズ・ミラーに師事しました。在学中の'17年から前衛的な画家の集団ペンギン・クラブに参加、'18年にはニュー・ソサエティ・オブ・インディペンデント・アーティスツ結成展に２点を出品、'20年に課程を修了するまで授業料免除の奨学金を得るなど、優れた才能を発揮しました。'22年にはニューヨークのダニエル画廊と契約、初個展を開催し画集が刊行された後、2回の渡欧を経て、'29年ニューヨーク近代美術館の現存アメリカ19人展に選ばれ、アメリカの画家として確固たる地位を築きました。アメリカが大恐慌に見舞われていた最中の'31年に一時帰国し、東京、大阪、岡山で個展を開催するも注目度は低く、日米間の文化的ギャップに祖国喪失者としての自覚を痛感させられました。この帰国を機にアメリカでの画家活動に一段と力を注ぎ、'33年にダウンタウン画廊と契約、同年アート・スチューデンツ・リーグの教授に就任しました。やがて、不安や悲嘆、葛藤といった要素が作風に反映されるようになると更なる評価を得て、'34年ペンシルヴァニア・アカデミー展テンプル・ゴールド・メダル、ロサンゼルス・カウンティ美術館絵画彫刻展二等賞、'39年ゴールデン・ゲイト国際展アメリカ部門一等賞、国際絵画展二等賞、'44年ペンシルヴァニア・アカデミー展Ｊ・ヘンリー・シャイト記念賞、アメリカ合衆国絵画展一等賞など、枚挙に暇がないほどの活躍をするようになりました。それらの輝かしい受賞と共に、'39年アン・アメリカン・グループ会長に、'47年にはアーティスツ・エクイティー・アソシエーションの初代会長に就任するなど、日本人でありながらアメリカ画壇での重要な役割を担いました。そして、'52年にはヴェネチア・ビエンナーレのアメリカ代表作家に選ばれ、世界的な名声を獲得するに至りました。モチーフはサーカスやピエロ、酒場で働く女などが代表的で、ユーモラスな感性と多彩な色使いの中に、どこか影があり哀愁が漂います。そこには自由と平等の理念に基づいたアメリカ社会で、日本人画家として生き抜いた国吉の複雑な心境が垣間見えますが、画家としての生涯をアメリカで過ごしながら、'53年にアメリカ市民権の獲得を目前に没した心境は計り知れません。没後は、その死を惜しむように国内外で多くの回顧展が開催され、国吉がいかに人々の心に深い感動と共感を与えてきたかが窺い知れます。作品は、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館など全米各地、国内では東京国立近代美術館、国立国際美術館をはじめ全国の美術館に所蔵されています。

              画家：国吉康雄
              タイトル：みもざ
              技法：紙に鉛筆
              画面サイズ：３５．３×４２．７㎝
              額サイズ：５０×５８㎝
              サイン：右下にサイン
              作品コンディション：概ね良好（若干シミがあります）
              
              国吉康雄　（くによし　やすお）
              
              1889年　岡山県出身
              1906年　岡山県立工業学校染繊科退学
               　　　　　 渡米、シアトルで働く
              1907年　ロサンゼルスに移住
               　　　　　 ロサンゼルス美術学校夜間部に学ぶ 1910年　ニューヨークに移住
               　　　　　 ナショナル・アカデミーに学ぶも教育方針が合わず中退
              1914年　インディペンデント美術学校に学ぶ
              1916年　アート・スチューデンツ・リーグ入学
               　　　　　 ケネス・ヘイズ・ミラーに師事
              1917年　アート・スチューデンツ・リーグ会員に推挙
               　　　　　 独立美術家協会展出品
               　　　　　 前衛的な画家の集団ペンギン・クラブに参加
               　　　　　 モダニストによる新しい絵画と彫刻展出品
               　　　　　 リーグより授業料免除の奨学金を得る特待生となる
              1918年　ニューヨーク・ウッドストックを訪問
               　　　　　 ジョン・カールソンとともにウッドストック夏季学校に学ぶ
              　　　　　 ペンギン・クラブ展覧会出品
               　　　　　 ニュー・ソサエティ・オブ・インディペンデント・アーティスツ結成展出品
              1919年　生計のため商業写真家として働く
              1920年　アート・スチューデンツ・リーグ修了
              1922年　ニューヨークのダニエル画廊と契約
               　　　　　 初個展開催（ダニエル画廊、同23～26、28、30年）
               　　　　　 画集刊行（ウッドストックの出版社）
               　　　　　 ホイットニー・ステューディオ・クラブ初期会員となる
              1924年　渡欧
               　　　　　 パリ、イタリア各地を旅行
              1926年　モダン・アート国際展出品
              1927年　個展開催（シカゴ／アーツ・クラブ）
              1928年　再渡欧
               　　　　　 パリを拠点に石版リトグラフを制作
              1929年　サロンズ・オブ・アメリカの幹事に選出
               　　　　　 個展開催（シカゴ／アルベール・ルーリエ画廊）
               　　　　　 現存アメリカ19人展（ニューヨーク近代美術館）
              1930年　33人の現代作家展出品
              1931年　帰国
               　　　　　 個展開催（東京・大阪三越）
               　　　　　 国際絵画展佳作賞受賞
              1932年　ラジオ・シティ・ミュージック・ホール中二階婦人化粧室の壁画を完成
              1933年　アート・スチューデンツ・リーグの教授に就任
               　　　　　 ダウンタウン画廊と契約
               　　　　　 個展開催（ダウンタウン画廊、同36、39～42、45、48、50、52年）
              1934年　ペンシルヴァニア・アカデミー展テンプル・ゴールド・メダル受賞
               　　　　　 ロサンゼルス・カウンティ美術館絵画彫刻展二等賞受賞
              1935年　グッゲンハイム奨学資金を受け、アメリカ南西部、メキシコをスケッチ旅行
              1936年　ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの美術科教授に就任（～53年）
              1937年　アメリカ美術家会議の展覧会委員長に就任（～40年）
              1939年　アン・アメリカン・グループ会長に就任（～44年）
               　　　　　 ゴールデン・ゲイト国際展アメリカ部門一等賞受賞
               　　　　　 国際絵画展二等賞受賞
               　　　　　 ６人の現存アメリカ作家展出品（ボルチモア美術館）
              1940年　アメリカ北東部ニューイングランド地方をスケッチ旅行
              1941年　アメリカ中西部をスケッチ旅行
              1942年　真珠湾攻撃により、日本の軍事侵略に強い反感を持つ
              　　　　　 アメリカ政府の戦事情報局の為にポスターやイラストを描く
              　　　　　 ９人のアメリカ作家展出品
              1944年　日系アメリカ人美術家協議会会員となる
              　　　　　 1994年アメリカ合衆国絵画展一等賞受賞
               　　　　　 ペンシルヴァニア・アカデミー展Ｊ・ヘンリー・シュミット記念賞受賞
               　　　　　 現代アメリカ絵画、ビエンナーレ展買上賞受賞
              1945年　アメリカ絵画年次展ノーマン・ウェイト・ハリス青銅牌受賞
              1946年　個展開催（フィラデルフィア／ロバート・カーレン画廊）
              1947年　アーティスツ・エクイティー・アソシエーションの初代会長に就任（～51年）
               　　　　　 ラ・トースカ美術競技会五等賞受賞（同48年）
              1948年　回顧展「1921-1947年」開催（ホイットニー美術館）
               　　　　 　個展開催（テン・サーティ画廊）
               　　　　　 アン・アメリカン・ショー展出品（シンシナティ美術館、全米各地巡回）
               　　　　　 初期の素描展出品（シカゴ大学ルネッサンス協会）
              1949年　夏季のみミルズ・カレッジ客員教授となる
              　　　　　 アメリカ西部、南西部を旅行
               　　　　　 30点の絵画展出品（サンタ・バーバラ美術館、M・H・デ・ヤング美術館、他）
              1950年　夏季のみミネソタ大学客員教授となる
              　　　　　 今日のアメリカ絵画1950年展三等賞受賞
              1951年　夏季のみオハイオ州立大学客員教授となる
              　 　　　　　 アーティスツ・エクイティー・アソシエーション名誉会長に就任
              1952年　ヴェネチア・ビエンナーレのアメリカ代表作家に選出
               　　　　　 日本国際美術展アメリカ部門の作品を選考
              1953年　アメリカ市民権の獲得を目前に没（享年63歳）
               　　　　　 ヤスオ・クニヨシとナイルス・スペンサー記念展（ニューヨーク近代美術館）
              
              1954年　国吉康雄遺作展（東京国立近代美術館）
              1955年　国吉康雄サーカス主題画展（ダウンタウン画廊）
              1956年　国吉康雄展1893-1953（ウッドストック美術家協会）
               　　　　　 ５人の美術家記念展（メトロポリタン美術館）
              1961年　国吉康雄回顧展（ボストン大学美術画廊）
              1965年　ヤスオ・クニヨシとチャールズ・シーラー展（ダウンタウン画廊）
               　　　　　 国吉康雄展（日本橋画廊）
              1969年　国吉康雄(1893-1953)作品特別展（フロリダ大学建築美術学部画廊、他）
              1970年　国吉康雄素描版画展（F・A・R画廊）
              1971年　国吉康雄展（東京ポールギャラリー、岡山総合センター、大阪フジカワ画廊）
              1973年　藤田嗣治、国吉康雄二人展（上野松坂屋）
              1974年　国吉康雄展（フジヰ画廊、岡山天満屋）
              1975年　国吉康雄回顧展（テキサス大学美術館、ウィスコンチン大学、ジョージア大学美術館、他）
              2004年　国吉康雄展（東京国立近代美術館、富山県立近代美術館、愛知県美術館）
              2006年　国吉康雄展開催（岡山県立美術館）
              2008年　国吉康雄展開催（東京国立近代美術館）
              
              所蔵／東京国立近代美術館、東京都現代美術館、国立国際美術館、岡山県立美術館、
              北海道立近代美術館、京都国立近代美術館、愛知県美術館、茨城県近代美術館、
              群馬県立近代美術館、埼玉県立近代美術館、神奈川県立近代美術館、目黒区美術館、
              板橋区立美術館、米子市美術館、玉川近代美術館、ブリジストン美術館、メトロポリタン美術館、
              ニューヨーク近代美術館、イスラエル美術館、シカゴ美術館、シンシナチー美術館、
              ダラス近代美術館、デトロイト美術館、ニューアーク美術館、フィラデルフィア美術館、
              サンタ・バーバラ美術館、ヴァージニア美術館、ボルチモア美術館、ホイットニー美術館、他多数  
              
              

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タイトルが「みもざ」となっていますが、正しくは「風景」です。訂正しお詫び致します。

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