エドワードマイヤー参考SIZE;ジョンロブ8695 7-7.5,オールデン990 8-8.5,エドワードグリーン7.5-8,クロケット&ジョーンズ オードリー 7-7.5 の落札情報

• 落札価格：

  81,777円

  入札件数：

  131（入札履歴）

• サイト

  ヤフオク!

  残り時間

  終了

• 開始価格

  1円

  入札単位

  1,000円

• 数量

  1個

  商品状態

  中古

• 開始日時

  2018年5月27日 13時4分

  終了日時

  2018年6月4日 0時24分

• オークションID

  v556386476 （この商品をヤフオク!で見る）

■「エドワードグリーン クロケット&ジョーンズ」 を検索

• Aucfree で検索
• ヤフオク! で検索
• Yahoo!ショッピング で検索
• 楽天市場 で検索

■商品画像

■商品説明

タイトル中参考サイズとして、定番モデルやラストから、この出品靴のサイズ感に近いものを挙げています。

あくまでも参考になりますので、詳細につきましてはご質問頂けますと幸いです。

なお、健康上の理由やコレクション目的等で、幅広いサイズの靴を所有しておりますので、その他の出品も是非ご覧ください。




―― コレクションを手放し、思想を残す。



わたしは、著作家・元スタイリストの革靴収集家でございます。


約50年世界を巡り、ストックは1,200足。


世界最高峰の靴職人たちの技術・情熱が、何十年もかけて結晶した我がコレクション。


これを残したまま、この世を去るわけにはいかない。


朽ちさせるわけにはいかない。


そして私は、そこにコレクターとして関わってきた人間として、"結晶" への想いを残さねばならない。



『コレクションを手放し、思想を残す。』


これが私の"終活"。


お付き合い頂けますと幸いです。


なお、現在日本で買えない靴（特にオーダー、ビスポーク、ヴィンテージ）を中心に出品致します。


皆様と同じ立場、履き手の立場の人間だからこそ出来ることを精一杯やりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

エドワードマイヤー、ヴィンテージ。





【今回のコラムテーマは、コンテクスト志向。】


前回は、靴哲学概論と称し、非常に冗長なコラムを記載いたしました。

大学の講義かのようなタイトルと文体で、分かりづらい箇所等多々あったかと存じますが、お付き合い頂きまして誠に有難う御座います。

幸いなことに、多くの方から『参考になった』とのお声を頂戴し、感謝の想いでいっぱいで御座います。

本当に有難う御座いました。


前回のコラムは、ある一つの靴をどう選ぶか、どう履くかという志向が強かった。

それとは対照的に、今回は靴を、コーディネートのなかや他の靴との関係のなかで考えたいと思う。

言い換えれば、コーディネートのなかでどう靴を選び履くか、ワードローブ全体のなかでどう靴を選び履くかを論じたい。

つまり、コンテクスト志向。


今回も何卒どうぞよろしくお願いいたします。





革靴は、プロットや人気女優をパターンに当てはめて成立する単純明快なテレビドラマではなく、舞台芸術だ。



『ストレートチップは冠婚葬祭で履くものであり、ジーンズに合わせるのはおかしい。』


『フルブローグはフォーマルで履いてはいけない。』


こんなことが良く言われる。


もちろん、他のすべての条件が同じなら、ストレートチップはよりフォーマルに、フルブローグはよりカジュアルに見える。


そのため、上記２つの命題はある意味では正しいと言える。


【参考】同時出品中の90年代BB別注クロケットのページ。



特に日本では、この命題のように、革靴のデザインを場の性質との相性で考える傾向が強い。


『こういったデザインの靴は、こういった場面で履くべきもの。』


といった具合に語られるのだ。



しかし、実際は、デザイン、ラスト、革の雰囲気、造り、色、こういった革靴を構成する要素の統合物としての靴が、場の性質に合っているか否かが重要だ。


ストレートチップでも、パークアベニューとシティで大きく雰囲気が違うだろう。


フルブローグでも、黒のダウニングをマットに仕上げれば、フォーマルにも十分対応できる。




革にしても、製法にしても、ケア用品にしても、『〇〇なら××』といった "公式" で溢れている。


『コードバンは雨の日に履いてはいけない』


これも有名な "公式" だが、私はシャンボードのコードバンを雨靴の一つとして採用している。


コードバンの毛をすべて立ててしまい、スポーツワックスを塗布すれば完全に雨を弾く。


日本のファッション界ではマッケイは安い靴というイメージがあるが、マッケイにはマッケイの良さがある。


踵にかかる負荷を考え、ばね式のツリーは良くないと批判されるが、捨て寸の大きい靴に一時的に使う分には最高のケア用品だ。




革靴は第一に道具であるが、第二に芸術作品、アートだ。


すると、常にあらゆる要素の統合物として考える必要がある。


しかし、『〇〇なら××』との具合に紋切り型で思考している限り、革靴が数多の要素の統合物であると認識できない。



実は、マスターロイドのストレートチップ、フルブローグ、セミブローグ、デザイン毎に、バフの掛け方を変えていることに気付いている人は少ない。


紋切り型で『○○のデザインなら、××の場面で履くべき』などと考えていれば（つまり、革靴のデザインを場の性質との相性だけで考えていれば）マスターロイドの革質の違いを感じられない。


こう考えていれば、ひたすらフルブローグだけを買って、場の雰囲気に合わせて磨き方を変えて履く、といった発想が出来る人も少なくなる。




革靴は、プロットや人気女優をパターンに当てはめて成立する単純明快なテレビドラマではなく、舞台芸術だ。


場も、デザインも、革も、ラストも、すべての要素が絡みあって、全体として調和しているかどうかが大切である。


考えてみれば当然のことだが、"公式" に惑わされていれば気付けないことだ。





全体調和を求める思想からセレクトされるエドワードマイヤー。



エドワードマイヤー。


マイヤーが企画し、昔のクロケットハンドグレードラインに生産させたもの。



現在の日本の革靴市場では英国靴が支配的だが、英国靴のラストを基準にすると、ペドフォームの芸術性は突出している。


この美しさは、英国にはない。


内羽根プレントゥというデザインはホールカット同様、ラストの形がはっきりするため、このペドフォーム特有の造形美が一層鮮明に表現されているのだ。


さらに、このラストとデザインの調和に、革質も造りも調和していく。


一般に革は薄いほどドレッシーで厚いほどカジュアルな印象を与えるものだ。


このラストとデザインにロブシティの革質を合わせると、ドレッシーになりすぎて非常に扱いずらい。


そこで初期のクロケット製ジョンロブバロスに採用されたものと同様の革（やや厚みのある革）を採用している。


コバの出し方、ファジングの仕上げ、シューホールのデザイン、その他すべての要素のバランスも絶妙。


すべてが全体最適に向かって、宇宙のように完璧に調和しているのだ。



ここまで完璧な調和が実現した背景には、何があるのか。


まず、この期のクロケットは337発表以前で、ブランドとして確立しきっていなかった。


ジョナサンジョーンズの社長就任以降、クロケットはOEM供給を中心に行うファクトリーを脱し、自社ブランドを強くする方向へ舵を取ってきた。


しかし、ブランドを強化するためにも、OEM供給先としてマイヤーとジョンロブは重要であり続けた。


それぞれ東欧と西欧のトップであり、この２ブランドに良い製品を供給していることが自社ブランド力の強化に繋がったからだ。


そのために、ハンドグレードラインよりもレヴェルの高い靴を、マイヤーとロブに供給していた。


いまでこそクロケットはハンドグレードラインで戦っていますが、この期にはマイヤーとロブの既成ラインで戦っていたのです。


殊にマイヤーへの供給品はハイレヴェルだったと言われる。


東欧で求められるクオリティは西欧で求められるクオリティより高いためだ。


マイヤー指導のもと、クロケットが試行錯誤を重ね、微調整を重ね、東欧の期待に応えようとした結果、この完璧な調和に到達した。


同時出品中のストラウスのページで論じていますが、東欧靴は常に全体調和を求める一方、現代の英国高級靴は全体調和の志向を欠いている。


しかし、東欧トップのマイヤーが企画、強く牽引し、ラスト337発表以前かつてのクロケットハンドグレードが本気を出せば、この靴のような完璧な調和に到達できていたのです。






テレビドラマ的に巷で消費されているものとは一線を画す作品である。



先日、日本に帰った時、高校生が学生服に黒の革靴を履いていた。


おそらく彼の学校の校則は緩く、靴の指定はないようだ。


00年代であれば、高校生はスニーカーを履きたがっていたような気がする。


また、来日するたびに、ウエストンの取り扱い店が増え、休日にスニーカーやブーツではなくオールデンやパラブーツを履いている人が増えた気がする。


あくまでも私の感覚であるが、いま日本では革靴がブームだ。



ブームはいつだって商業主義の餌食だ。


そして、商業主義と紋切型公式主義は相性が良い。


顔の見えない大勢を動かすには、分かりやすくないといけないのです。



雨の日には、パラブーツを。ここぞの一足には、オードリーを。 一生モノにしたいなら、ジョンロブを。

革靴はグッドイヤーがいい。バネ式ツリーはよくない。羽根は何mm空けましょう。



新春テレビドラマを紹介する時と同じようなキャッチコピーが語られる。


そのコピーに触発されて行う購買行動は、まさに、すぐに忘れられるテレビドラマを皆で視聴するようなものだ。


私は、雨の日にもコードバンを履いて良いと思うし、ゴルフの羽根は閉じて良いと思っている。



革靴に、『Ａならば常にＢ』という "公式" は通用しない。


革靴は、話のパターンや人気女優を当てはめただけで成立する単純明快なテレビドラマではなく、舞台芸術だ。


求められるのは、全体調和だ。


この思想からセレクトされるべきが、このエドワードマイヤー。


紋切型公式主義のテレビドラマ発想からは決してセレクトされない点で、タイムラインや大手ショップの売り場、大衆雑誌で頻繁に登場する靴とは一線を画す作品です。






■ サイズ



表記 9D(現代のUK7.5から8あたりに対応します。ご注意下さい。)


300×103mm程度(平面実寸) 個人間で計測方法が異なるかと存じますので、その点をご了承下さい。


日本で手に入るラストでしたら、UK6.5相当からUK8相当まではほぼ所有しております。


ですので、普段お履きの靴のサイズを質問よりご教示いただければ、可能な限りアドバイスいたします。





■ コンディション



新品から15回程度履いたものと記憶しております。


修理歴、大きなダメージともにございません。


個人的には美品と判断致します。


その他、お気になる点がございましたら、必ずご質問ください。





■ 中古靴を長く履くために



中古靴も、新品の靴をおろした時と同じく、週に2回20分程度の履き慣らしを2か月から3か月、もし可能であれば4か月ほど行ってから、本格的に履いて頂くのがベストであると思われます。


これによって、これから履ける期間が格段に長くなります。


これは、私の出品靴に関わらず、すべての中古靴を買った際にも活きる方法と思いますので、参考にして頂ければと思います。




■ 他のアカウントに関しまして



海外・日本からオークションページにアクセスする関係で、頻繁にセキュリティ問題に引っ掛かります。


そのたびにロックがかかるため、アカウントを複数用意しています。


復活できないと思っていたものが復活したことによって、かなりアカウントが増える事態となりました。


混乱を招いてしまい、大変申し訳ございません。


現在はローテーションして、すべてのアカウントで満遍なく出品を行っています。


機能しているものは、下記のものになりますので、フォローしていただけますと幸いです。


【necocatauc】【hh333yh】【pmpmyj】【c7ver00】





■ ご注意事項



・革製品ですので、文章や画像で表現しきれない皺、傷やざらつき等はあります。しかしながら、致命的なダメージは絶対に記載致しますのでご安心頂ければと存じます。


・出品にあたっては目視での検品の他、30分から60分のテスト歩行を行います。『致命的なダメージ』とは、このテスト歩行で発見できるものを指します。


・私の靴に限らず、古靴で接着層がある場合、経年で接着剤の力が弱くなっているケースがあります。


・黒以外の靴ですと、ご覧になる環境で色の表現が微妙に異なる点をご了承ください。


・どんな些細な事でも気になること（特に状態とサイズ、色につきまして）はご質問下さい。誠心誠意対応いたします。


・特段の記載がなければ、靴本体以外の付属品はありません。付属品がある場合は記載いたします。


・ご質問者様、ご入札者様、すべて靴を通じて知り合った大切な友人でもあると考えております。そのため、人的な対応を心がけています。しかし、若い方はお忙しいかと存じますので、お気になさらずに宜しくお願いいたします。

関連商品

現在見ている落札物に関連した商品を表示しています