書籍/伊万里-骨董の名人に聞く-やきものの見分け方/初期伊万里-古伊万里-古九谷-柿右衛門-鍋島/中皿.そば猪口/蛸唐草/本物-贋物-比較/価格の商品情報

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    商品状態
    中古
  • 開始日時
    2018年8月7日 3時48分
    終了日時
    2018年8月13日 23時50分
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商品説明

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●「鍋島・真贋鑑定」-色絵花筏文皿・・・・・・!!

 

 
●「17世紀後半の染付」・(見分けるポイント・他)・・・・!!

 

 
●「18世紀前半の染付」・(見分けるポイント・他)・・・・!!

 

 
●「19世紀前半の染付」・(見分けるポイント・他)・・・・!!

 

 
●「古伊万里・真贋鑑定」-染付日本地図文皿/染付芙蓉手VOC鳳凰文皿・・・・!!

 

 
●「そば猪口」・・・・・・!!

 

 
●「唐草文」・・・・・・!!

 


■書籍■骨董の名人に聞く・やきものの見分け方■『伊万里』■初期伊万里/古伊万里/古九谷様式・/藍古九谷様式/柿右衛門様式/鍋島様式■「古伊万里様式」―17世紀後半/18世紀前半/18世紀後半/19世紀前半/印判手■「見分けるポイント」―真贋鑑定・(真作・贋作・比較写真・解説)/贋作・(比較写真・解説)/値段■「蕎麦猪口」―初期伊万里の猪口/18世紀前半の蕎麦猪口/18世紀後半の蕎麦猪口/18世紀後半の蕎麦猪口/文様にみる・蕎麦猪口・あれこれ■「唐草文」―17世紀末期の蛸唐草文/18世紀前期の蛸唐草文/18世紀中期の蛸唐草文/18世紀後期の蛸唐草文/19世紀の蛸唐草文/逆蛸唐草文/萩唐草文/微塵唐草文/17世紀末期の花唐草文/18世紀前半の花唐草文■蛸唐草/みじん唐草/花唐草■以下詳細をご覧下さい!!■




■■『書籍』・・・■■



―”骨董の名人に聞くやきものの見分け方”―

●●『古伊万里』・・・●●

  ◆GAKKEN。



―”はじめに”―

★古美術骨董は生きものです。
 ことに古伊万里は、いまが旬です。
 現在、古美術商や骨董市には、値段も安く、比較
 的手に入れやすい古伊万里があふれています。
 また、贋作をよく見かけるのも古伊万里です。
 いい品物を手に入れたと、喜んで家に帰り、よく
 調べてみたら贋作をつかまされていた、などとい
 う経験はありませんか?
 古伊万里ファンが増え、古美術としての名品を鑑
 賞する機会は増えてきたものの、古伊万里の様式
 や時代、あるいは、真贋を見分ける知識はなかな
 か教えてもらえません。

 本書は、古伊万里を蒐集する読者の要望に応えて
 、すぐに役立つガイドブックをめざしました。
 「よい買い物をするコツは、信頼できる店で買い
 物をること」・とは、古美術の世界でよく言
 われることです。
 信頼のできる店には、必ずその道に明るい人がい
 ます。
 そんな人との付き合いのなかで、蘊蓄に耳を傾け
 、眼をやしない、気に入った品を分けてもらい、
 世界を広げていくのが、買い物上手ということで
 しょうか。

 東京青山骨董通りの・「たさぶろう」・の森成一
 さんと・大阪老松町・「瀧川峰晴堂」・の黒川成
 守さんのお二人はそんな方々です。
 本書のために、古伊万里についての知識を懇切て
 いねいにご指導くださいました。
 両氏には心より感謝申し上げます。



■発行日=1999年3月16日・(第1刷発行)。
■発行所=株式会社・学習研究社。
■サイズ=21×25.5cm。
■表紙カバー/カバー帯。
■定価=1850円+税。
■状態。
  ●表紙カバー・(帯)・に・多少のキズ
  ●ヤケが有ります。
  ●本誌に・多少の・ヤケが見えますが
  ●大きなダメージは・無く
  ●年代的には・良い状態に思います。



◆◆注意・・・◆◆

 ★初期伊万里項・6・7頁に赤鉛筆での書込みが
  消された様な跡が残っています。
  分かりにくいですが・良く見ればわかる状態です。
  入札には御注意下さい。

 ★発行日より経年を・経て下ります。
  コンディションに係らず、古書で有る事を
  充分に御理解の上・御入札下さい・・・!!



●全・112頁・・・!!



●指導・・・!!

  ◆黒川成守・(瀧川峰晴堂)。
   森茂一・(たさぶろう)。



●各項目に・解説・見分けるポイント・他・・・!!



―”真作・贋作・比較写真”―

  ◆真作・贋作・(表面・側面・裏面・他)。

  ◆真作・贋作・(寸法・所蔵)。

  ◆解説。

  ◆他・・・・・。



―”見込み周りの文様・(時代別)”―

  ◆渦唐草文。

  ◆波頭文。

  ◆半花菱文。



―”時代別・そば猪口”―

  ◆初期伊万里の猪口。

  ◆18世紀前半の猪口。

  ◆18世紀後半の猪口。

  ◆19世紀前半の猪口。



―”時代別・唐草文”―

  ◆蛸唐草・みじん唐草・花唐草。



●蒐集・資料などの参考に・・・!!



●探されていた方は・この機会に・・・!!



●以下・詳細をご覧ください・・・!!

  ◆掲載案内は抜粋して下ります。

  ◆掲載内容はQ&Aより問い合わせ下さい。

  ◆数字記載は目視です・間違いは御容赦下さい。



●掲載を抜粋紹介し・「タイトル」・と致します。



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



■■『はじめに』・・・■■



■■『初期伊万里』・・・■■

★日本での時期の歴史は、李朝の陶工によって有
 田ではじめらた。
 中国の意匠を模倣しながらも、独自の磁器づく
 りを目指して研鑽を重ねた陶工たち。
 その小さく作られた高台とゆがんだ形状の作品
 には、素朴ながらも初期伊万里特有の味わいが
 ある。


●「初期伊万里」・・・●

―”各部・解説”―

  ◆「染付山水独釣文皿」
          ・(1630年~40年代)。

   ★見込み部分に描かれた釣り人と、縁部分
    に描かれた単調な櫛葉文様とからなる意
    匠は、中国人好みの文様である。
    このことから中国の意匠を模倣している
    様子が分かる。
    稚拙ながらも、言いようのない魅力にあ
    ふれている作品である。

   ★単調な藍染付に濃淡をつけて絵柄に味を
    添えている。
    この頃から、濃・(だ)・みの技法が用
    いられていたことを示している。
    濃みとは太い筆で釉薬を塗りこむこと。
    濃みの技法を使ってきれいなグラデーシ
    ョンを描くようになる。

   ★焼成段階で、磁土に含まれていた鉄分や
    不純物が器面に噴出したり、匣鉢にいれ
    ていないため、フリモノが付着している
    ものがある。
    匣鉢とは、焼成時に作品を入れる筒。

   ★李朝や唐津焼を基調としているせいか、
    陶器の高台と同じような作りをしており
    、ほかの時期の古伊万里に比べて高台が
    高い。
    高台の削り出し、高台脇の削りあげは、
    この時期特有の形状である。

   ★初期伊万里の皿の大きな特徴として、裏
    面に、釉薬を掛けた時についた指の跡が
    残っているものがある。

   ★初期伊万里の皿や鉢・碗などでは、高台
    の径が小さく、一般に高台径は器体径の
    三分の一といわれている・(時代に経る
    のに従って高台径は大きくなる)。


―”初期伊万里・解説”―

★日本での磁器誕生期に肥前有田で造られた磁器
 を、一般に初期伊万里といいます。
 ここでは天狗谷窯や百間窯で磁器生産が始めら
 れたとされている。
 慶長15・(1610)・年前後から、ヨーロ
 ッパへの輸出がはじまる、万治2・(1659
 )・年までの時期をその対象としました。

★略・・・・・。

★当時、磁器専門の窯はなく、唐津焼の陶器窯で
 一緒に
 焼かれることも多かったのですが、しだいに磁
 磁器専用の窯が作られるようになり、磁器の生
 産量も増えていきました。
 したがって当初、その形状は李朝系・古唐津系
 の意匠
 を活かしたものが主流でした。
 初期伊万里は、李朝の陶工によって磁器製作が
 支えら
 れていたにもかかわらず、その図案は、中国明
 朝末の景徳鎮の模倣にありました。
 と同時に、日本独自の磁器の姿を求めて試行錯
 誤を繰
 り返した時代でもありました。

★山水文や花鳥文の普通の図案の完品で、七寸皿
 が・6~70万円以上。
 吹墨など特殊なもので・300万円以上。


―”初期伊万里・見分けるポイント”―

★土灰釉の生掛け焼成るのため、器体表面に釉だ
 まりができやすく、透明感のない、全体に軟和
 な地肌。
 生掛けとは、素焼をしない焼成方法で、素地に
 顔料で文様を描き、その上に土灰釉を掛けて、
 一度で焼き上げる方法のこと。

★釉を掛けたときの指の跡が残っているものがあ
 る。

★中国明朝の写しであるため、山水図と地文から
 なる素朴な図案や、動植物を大きく描いた図案
 が多い。

★窯の状態や染付顔料の呉須・(コバルトから作
 る)・の使い方が一定していないために、藍の
 色味に違いがある。
 純粋のコバルトを贅沢に使った鮮やかな藍、高
 価なために薄めて使った淡い藍。
 地呉須を使った黒っぽい藍のものなど。

★李朝の磁器のように重く、全体に器体・(特に
 高台部)・が厚く、焼歪みのある、素朴な作品
 が多い。

★高台の作りは、李朝や古唐津のように、土もの
 ・(陶器)・の作りをそのまま活かした形状を
 しており、ほかの時期の古伊万里に比べて高台
 が高い。
 不均一で、砂目が多少付着していることもある。

★皿や鉢、碗などでは、器体の直径に比較して高
 台の径が小さい・(最初期では器体の径の約3
 分の1といわれる)


―”初期伊万里の図案”―

★初期伊万里は、中国明末の染付磁器の模倣には
 じまったため、中国での意匠をそのままに写し
 取っている。
 そのための図柄として、山水図と地文を単純に
 組み合わせたものや、身近に咲いている草花、
 山野の動物や鳥、昆虫などを描いたものが多い。
 また、日本独自の構成と思われる、見込み全体
 に菊の花描いたり、見込みの空間を活かして動
 植物をあしらった、大胆な図案も生まれてきて
 いる。

  ◆染付山水文大平鉢。

  ◆染付山水文皿。

  ◆染付草花文香炉。

  ◆染付兎文小皿・(同・高台)。

  ◆染付朝鮮蘭文玉壷春徳利。

  ◆染付月見布袋文皿。

  ◆染付菊文皿。

  ◆染付牡丹唐草文徳利。

  ◆染付平向付・(同・高台)。

  ◆染付捻り文皿。


―”吹墨”―

★吹墨の技法とは、平皿に、鳥・野兎・柘榴・梅
 花文などを描き、その文様を白く染め抜いて、
 染付絵具である呉須を吹き付ける技法。
 寛永~正保・(1624~47)・頃に中国の
 景徳鎮の影響を受けて作られるようになった。
 現代でも用いられている。

  ◆染付吹墨鷺文皿。


―”芙蓉手”―

★器体の縁に描く図案をいくつかに分割し、窓絵
 にした様式を、芙蓉の花が開いた時の様子に似
 ていることから・「芙蓉手」・と呼ぶ。
 この図案の変形として、十七世紀後期に発達す
 る割絵がある。

  ◆染付芙蓉手草花文八角皿・(同・高台)。


―”青磁”―

★初期伊万里の青磁製造は、1630年になって
 からといわれている。
 青磁は、釉薬の中に鉄分の混じったものが入っ
 ていて、それが焼成時に青緑色に発色するもの
 である。
 多くの場合は素地全体にかかられる。
 また、ヘラ彫りで文様が描かれている皿も作ら
 れている。

  ◆青磁染付鷺文皿。

  ◆青磁辰砂入桃形三脚鉢。

  ◆青磁水指。


―”銹釉”―

★銹釉とは、釉薬の中にかなり大量の鉄分を入れ
 たもので、還元焼成することによって銹色にな
 ることから、こう呼ばれる。
 鉄釉ともいう。
 ちなみに、鉄分の量を少なくすると、青磁にな
 る。
 また、銹釉の皿や碗類の見込み部分に、鷺や山
 鳥・草花文などの輪郭を染付で描き、文様の中
 を白抜きに残した技法を、銹釉染付という。

  ◆銹釉茶筅型花器。

  ◆銹釉柴垣雪持文変形皿。


―”古九谷への変遷”―

★初期伊万里の末期になると、古九谷様式の要素
 を備えた作品が出てくる。
 口縁に捻りの入った皿や深みのある呉須を用い
 た作品がそれである。
 これらの作品によって、初期伊万里から古九谷
 様式・(藍古九谷)・へと変遷していく様子を
 うかがうことができる。

  ◆染付草花文輪花皿・(初期伊万里)。

  ◆染付椿文皿・(初期伊万里)。

  ◆染付竹虎文皿・(藍古九谷)。

  ★年代的にはほとんど違いがないのであるが
   、口縁の捻り文の造りも、絵の描き方も、
   ひとつひとつの作業が丁寧におこなわれて
   いたのが分かる。
   同時に、このことは、作業が分業化してき
   ていることを示しているともいえよう。


●「真贋鑑定」・・・●

**”(寸法・解説)”**

  ◆「染付吹墨月兎文皿」。

   ★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面・
    側面)。

   ―”(真・贋・部分解説)”―

   ★月の向きはほとんどが下弦で描かれてい
    る。
    上弦の月の絵として落ち着かないのかも
    しれない。

   ★器を横から見ても分かるように、本物の
    器は高台に向かって厚味を増している。
    これが手にした時の重量感の違いになる。
    本物の場合には、全体に重いのではなく
    、中心に重さがある。

   ★書かれている文字が・「春白兎」・と・
    「春白反兎」・(反は、あるいは友か)
    ・とで違うという指摘もできるが当時の
    他の作品に・「春白兎」・と書かれてい
    るものがあるので決めてにはならない。

   ★裏のつくりはよくできている。
    ちょっと見た眼には分かりにくいが、高
    台内の彫りの
    深さを比べてみよう。
    本物の方が深いのが深いのがよく分かる。

   ★裏面にある、釉掛けの時にできる指跡な
    どからはその違いは分からない。

   ★吹墨の手法を用いた作品は、古くから日
    本に好まれてきました。
    のちに出てくる白抜きの手法と同様、周
    りを藍地で塗り固めておいて、図柄を白
    で染抜いてくっきりと見せるという手法
    が、日本人好みなのでしょうか。
    藍染の世界から応用された手法だと思わ
    れます。
    吹墨には、石榴や梅花などよく描かれて
    いますが、なかでもよく眼にするのが、
    駆け回っている野兎が後ろを振り向いて
    いる、この兎文皿です。
    この手の兎は、耳がすっと立っているの
    が特徴です。
    また、時代がさかのぼるほど、兎の耳は
    大きく描かれているといわれます。
    この贋作は、器体のつくりを見る限りで
    は非常によくできています。
    初期伊万里の特徴をよく捉えています。
    問題は絵です。
    絵があまりにも貧弱です。
    初期の陶工だから絵は下手なものと決め
    つけているのでしょうか。
    確かに陶工が描く絵は決して上手では跡
    りませんが、力強さはあります。
    とくに致命的なのは、兎の耳や後ろに勢
    いがないことです。


●「初期伊万里の贋作」・・・●

**”(寸法・解説)”**

★初期伊万里の贋作は、本物が非常に高価になっ
 てきているせいでしょうか。
 手を替え品を替えというようにさまざまな作品
 が作られています。
 ここで紹介する3点も、近年作られたと思われ
 るものです。
 それぞれに初期伊万里の特徴をよく研究した上
 で製作されていますので、一見騙されます。
 長年骨董に接している人は、ひと目見て・「新
 しいものだな」・との疑問を抱くといいます。
 それは、長年使い込んできたものが器体に染み
 つけた古さと、無理して古色を帯びさせたもの
 との違いでしょう。
 最初の印象というものは、意外と正しいものな
 のです。
 しかし、多くの読者にとっては、その疑問を抱
 けるだけの経験はないのです。
 したがって、作品の個々についてその違いを覚
 えておくことが必要になります。

★一・器全体が一様に古色を帯びているのではな
   く、高台部分や指跡部分だけに古さを感じ
   させるものがあります。
   こういった作品は一応疑ってください。
   普通についた古色は、器体の中まで染み込
   んでいます。
   うわべだけ、ある部分だけに付くというこ
   となまずないでしょう。

★二・染付の色合いに濃淡がなく、線の太さが一
   定に描かれている作品にも疑問があります。
   初期伊万里の陶工は、ある種の勢いをもっ
   て絵を描いていますので、どうしても色に
   まだらが出ますし、線も太くなったり細く
   なったりしています。

★三・使い込んでいる作品の場合は、器体全体に
   自然に擦り減ってきたような感じがありま
   す。
   とくに、高台・(畳付)・は他のもの・(
   食卓や畳など)・にいちばん接触する部分
   です。
   高台の擦り減り具合は重要なポイントにな
   ります。

★四・初期伊万里にはいろいろな特徴があります
   が、その特徴をいったん離れて作品と対峙
   してください。
   初期伊万里の特徴をすべて兼ね備えている
   作品は意外に少ないといえるからです。
   贋作者は、その特徴をすべて網羅すること
   に一生懸命になって製作していることも見
   受けられます。

★以上のようなことが言えますが、真贋を見分け
 ることは難しいものです。
 一番確かな方法はやはり、信頼できる人や店に
 相談すること、ということになるでしょうか。


  ◆「染付菊蝶文皿」・(同・高台)。

   ★菊と蝶の配置バランスのよく、色調もよ
    くできている作品。
    表面に舞い落ちた鉄粉が浮き出ているの
    も、初期伊万里の特徴をよく捉えている。
    しかし、呉須が釉薬に溶け込んでいると
    いう感じがない。

   ★手にしたときの感触が違う。
    初期伊万里の作品は口縁から高台に向か
    って厚みが増している。
    この贋作の場合には全体に厚みがある。

   ★釉薬の流れている感じや、高台の感じが
    上手にできている。
    高台内の砂のついている様子もよく特徴
    を捉えている。
    ただし、高台の畳付の汚れに違和感が跡
    る。

  ◆「染付鷺文皿」・(同・高台)。

  ◆「染付鶫文皿」・(同・高台)。



■■『古九谷様式』・・・■■

★緑・紫・黄・赤・藍の五彩をたっぷりと色濃く
 使い、創意工夫を凝らして描かれた色絵磁器は
 、日本人の美意識を刺激した雅味あふれる世界。


●「古九谷様式」・・・●

―”各部・解説”―

  ◆「色絵山水文平鉢」・(同・高台)。


―”古九谷様式・解説”―

★略・・・・・。

★古九谷様式は、図柄と作品の状態によって値段
 が異なります。
 五寸皿で、数10万円のものもあれば、数10
 0万円するものもあります。
 藍九谷は、七寸皿で、6~70万円以上。


―”古九谷様式・見分けるポイント”―

★緑・紫・黄・赤・藍などの色には、古九谷独自
 の深みと重厚感がある。

★器を斜めにすると見える虹彩は、古い色絵磁器
 に共通する現象であるが、古九谷様式には顕著
 に現われているものが多い。

★皿の形状は、初期伊万里に比べて、高台径が大
 きく、全体に少し薄作りで、見込みが広くて浅
 い。

★古九谷様式は、図柄と作品の状態によって値段
 が異なります。
 五寸皿で、数10万円のものもあれば、数10
 0万円するものもあります。
 藍九谷は、七寸皿で、6~70万円以上。

★藍古九谷は、深みのある濃い呉須を用いて、力
 強い筆致で描かれているのが特徴。

★他・・・・・。


―”古九谷の図案”―


―”藍古九谷”―

★藍古九谷とは、深みのある濃い色調の呉須を用
 いて描かれた文様で、山水図や、花鳥、あるい
 は幾何学文様を絵画的、写実的に精緻に描いた
 皿類が多い。
 全体的に、図案はおだやかな意匠と描写による
 ものが多い。
 また、藍古九谷の皿の裏に描かれている文様は
 大きく二種類に分けれれる。
 ひとつは、高台周りに円圏を巡らしただけのも
 のであり、他は、円圏に加えて花唐草文や唐草
 風文を描いてあるものである。
 いずれもていねいに描かれている。

  ◆染付鶉文皿。

  ◆染付虎文皿・(同・高台)。

  ◆染付牡丹唐草文輪花皿。

  ◆染付竹文皿。

  ◆染付桃文深皿。

  ◆染付面取草花文大壺。

  ◆染付鳥草花文皿。

  ◆染付鷺文花弁皿。

  ◆染付鳥木文徳利。

  ◆染付花鳥文分胴形大鉢。


―”青手古九谷”―


―”瑠璃釉”―


―”藍古九谷から藍柿右衛門への変遷”―



■■『柿右衛門様式』・・・■■


●「柿右衛門様式」・・・●

―”各部・解説”―

  ◆「色絵松竹梅八輪花皿」・(同・高台)。


―”柿右衛門様式・解説”―

★略・・・・・。

★色絵磁器の七寸皿で、300万円以上。
 藍右衛門は、七寸皿で、6~70万円以上。


―”柿右衛門様式・見分けるポイント”―

★乳白色の素地・(濁し手)・が、色絵を鮮やか
 に映す。
 濁し手では、染付を行わないで上絵を描くため
 に、青みのない乳白色の素地になるのが特徴。

★藍柿右衛門様式は、呉須を薄めに使っているこ
 ととボカシを利かしているところが魅力。

★他・・・・・。


―”柿右衛門の白磁”―


―”柿右衛門人形”―


―”藍柿右衛門”―


―”柿右衛門の写し”―


●「真贋鑑定」・・・●

**”(寸法・解説)”**

  ◆「藍柿右衛門鮎文皿」。

   ★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面・
    (銘))。

   ★柿右衛門様式の出現によって、日本の磁
    器はほぼ完成の域に達したといえます。
    同時代の鍋島様式がどっしりとした風格
    のある作品づくりをしていたのとは対照
    的に、柿右衛門様式では、繊細さを前面
    に出した華麗な作品づくりをしていまし
    た。
    柿右衛門様式というと、とにかく鮮やか
    な色遣いをした色絵磁器に眼がいきがち
    ですが、藍柿右衛門の華麗さも見逃せま
    せん。
    柿右衛門様式特有の白い地肌に、上等な
    透き通るようなコバルトをふんだんに使
    って描かれた、気品のある作品が藍柿右
    衛門の魅力です。
    細部に至るまで気を抜くことなく描かれ
    た線、濃から淡へと微妙に変化させてい
    くグラデーションなどに、作家の技量が
    みなぎっています。
    また、図柄の構図、間の取り方も絶妙で
    す。
    この作品は、藍柿右衛門のなかでも名品
    とされているものです。
    二匹の鮎が泳いでいる作品も作品もあり
    ますが、三匹の鮎になることによって、
    器体の全体にいっそうの動きが出てきま
    す。
    とくに、背鰭の躍動感と、鮎の顔の厳し
    い表情が印象的です。
    この真贋を見極めるポイントもまさにそ
    こにあります。
    非常によくできた贋作ですが、三匹の鮎
    の構図と細部の表現の仕方に難がありま
    す。



■■『鍋島様式』・・・■■


●「鍋島様式」・・・●

―”各部・解説”―

  ◆「色絵牡丹青海波文皿」・(同・側面)。


―”鍋島様式・解説”―

★略・・・・。

★色鍋島は珍しいこともあって、七寸皿で、10
 00万円以上・(図案によっては3~5000
 万円以上)。
  藍鍋島は色鍋島の約3分の1程度。


―”鍋島様式・見分けるポイント”―

★染付で線描きをして、上絵を付ける。

★葉の先端を裏返したり、葉の主脈と支脈と少し
 離して描くのが特徴。

★墨はじきの技法を用いて繊細さを意匠に活かす。
 墨はじきは、染色のロウケツ染めと同じ技法で
 、白抜きにする部分にあらかじめ墨で画いてお
 いてから、染付で濃み・(塗り)・素焼きをし
 て墨の部分を焼き飛ばすことによって、白抜き
 の文様を描くこと。
 鍋島の様式では、青海波文、紗綾形文などによ
 く使われる。

★木製の盃の形をした・「木盃型」・の皿が鍋島
 の主流。
 その大きさも三寸・五寸・七寸・一尺に限られ
 ている。

★他・・・・・。


―”鍋島の図案”―


―”藍鍋島”―


―”幕末の鍋島様式”―


―”青磁”―


●「真贋鑑定」・・・●

**”(寸法・解説)”**

  ◆「色絵花筏文皿」。

   ★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面・
    側面)。



■■『古伊万里様式・色絵』・・・■■


●『17世紀後半の色絵』・・・●

―”見分ける・ポイント”―

★見込みと絵と縁文様とからなる意匠は輸出用向
 け。
 皿類では見込み・鉢類では内外側面のどちらか
 一面に・壺類では外側に主文様となる絵を描き
 ・器の縁や肩を補助的な文様で飾る意匠。

★型物は・大名や豪商らの別注文に応じて製作さ
 れた・国内向け最盛期古伊万里の傑作。

★他・・・・・。


●『18世紀前半の色絵』・・・●

―”見分ける・ポイント”―

★金彩と染付をともなう赤絵糸五彩の色絵磁器を
 ・「金襴手」・と呼ぶ。
 染付の色に負けぬように・赤色や金彩を強く施
 しているのが特徴。

★装飾性を探るために・空間を複雑に描かれた地
 文様で埋める。
 雷文・花形文・襷文・青海波・亀甲繋文・籠目
 文などの幾何学文様を使うことが多い。

★他・・・・・。


●『18世紀後半の色絵』・・・●

―”見分ける・ポイント”―


●『19世紀前半の色絵』・・・●

―”見分ける・ポイント”―


●『大聖寺焼の元禄写し』・・・●



■■『古伊万里様式・染付』・・・■■

◆白い素地に藍の世界。
 初期伊万里の初めから日本人が愛し続けてき
 た器である。
 職人は、蕎麦猪口や印判手の図案に心血を注ぎ
 、花唐草文はやがてその姿を単純化し微塵唐草
 文に至る。
 さまざまなものが姿を変えて図案として登場す
 るのである。
 この単色の世界に心遊ばせる日本人好みの意匠。


●『17世紀後半の染付』・・・●

―”見分ける・ポイント”―

★オランダ東インド会社の頭文字VOC名入りの
 皿が輸出用として作られる。

★中国の山水画、花鳥画の写しから、牡丹と、唐
 獅子、龍と鳳凰、雲と鶴、松竹梅に柴垣、楼閣
 と人物、宝尽くしなどの複合文様の意匠を取り
 入れるようになる。

★高台に描かれている年款は、中国磁器の模倣と
 して、初期伊万里のころから書かれてきたが、
 この時代からきちんとした楷書体で書かれるよ
 うになる。
 この時代の年款とては・「大明年製」・「成化
 年製」・と書かれたものが多い。
 他に、角福などもある。

★他・・・・・。


**”輸出用”**

  ◆染付樹下鷺文皿。

  ◆染付鷺文皿。

  ◆染付梅鶯文瓶。

  ◆染付鳳凰文沈香壺。

  ◆染付芙蓉手VOC鳳凰文皿。

  ◆染付鳳凰文皿。

  ◆染付芙蓉手花卉文皿。

 **”国内用”**

  ◆染付蓋付香炉。

  ◆染付鳥形香合。

  ◆染付雲龍宝珠文皿。

  ◆染付鳳凰四方割唐花文皿。

  ◆染付墨はじき亀甲つなぎ文皿。

  ◆染付鷺文八角向付。

  ◆染付牡丹文皿。

  ◆白磁桔梗型七角向付。


●『18世紀前半の染付』・・・●

―”見分ける・ポイント”―

★花唐草、蛸唐草などの連続文様のひとつひとつ
 が、きっちりていねいに描かれている。

★文様の染付で縁取りしているのは、時代が古い
 ことを示す・(ていねいな仕事をしていること
 の証)。

★見込み周りに渦唐草が描かれるようになるのは
 、元禄期・(1688~1704)・末以降。
 元禄末期に、渦唐草が二重に正確な筆致で描か
 れている・「二重渦唐草」・からはじまったと
 思われる。

★他・・・。

  ◆染付楼閣文皿。

  ◆染付桜文向付。

  ◆染付柳下鷺文皿・(同高台・裏銘)。

  ◆染付青磁吹墨鷺文深鉢・(同高台)。

  ◆染付芙蓉手渦雲牡丹文皿。

  ◆染付草花文深皿・(同高台・裏銘)。

  ◆芙蓉手花卉花唐草文皿・(同高台・裏
   銘)。


●『18世紀後半の染付』・・・●

―”見分ける・ポイント”―

★天明期に。乾隆様式と一緒に流入してきたと思
 われる明るい茄子紺の染付が出てくる・(浮世
 絵で使われている藍と同じ顔料)。

★布の藍染の手法を取り入れた、染付を白く抜い
 た染抜き・(白抜き)・の技法の出現。

★花唐草、牡丹花唐草文様などでは、花を描かず
 に、葉や蔓だけを描くようになる。
 萩・(夢)・唐草や微塵唐草文様などの花のな
 い唐草文が出てくるのはこの時代。

★他・・・・・。

  ◆染抜銹釉鷺花文皿。

  ◆染抜貝尽し文鉢。

  ◆染抜鷺文八角皿。

  ◆染抜南蛮人蓋物。

  ◆染付アラビア風文字皿。

  ◆染付唐子相撲文向付。

  ◆染付花宝窓絵椿八角皿。

  ◆染付桃文三脚鉢。

  ◆染付観世流水文蓋物。

  ◆他・・・・・。


●『19世紀前半の染付』・・・●

―”見分ける・ポイント”―

★微塵唐草や花のない唐草が、さらに増え、描き
 方もラフになってくる。

★陽刻文で地図の輪郭を取り、染付で国名や国の
 形を描き、海は青海波文、天と地には鶴が舞っ
 ている。
 万国地図や日本地図の大皿がたくさん作られた。

★天保期よりオランダ貿易が復興する。
 コンプラ瓶はその代表的商品。
 また、南蛮人を描いた製品も多い。

★他・・・・・。

  ◆染付日本地図角皿。

  ◆染付よろけ縞文皿。

  ◆染付線描花鳥龍文角皿。

  ◆染付コンプラ瓶・(2)。

  ◆染付海老蔵皿。

  ◆染付恵比寿大黒文向付。

  ◆染付微塵文鉄奬茶碗。


●『見込周りの文様』・・・●

★見込み部分全体を使って松竹梅の図案を描くの
 は、柿右衛門様式のひとつの特徴であったが、
 見込み部分に環状の松竹梅の文様を連続して描
 くようになるのは十八世紀前半からである。
 同様に、かつては、図案の周辺部分に埋め草的
 に描かれていた牡丹唐草や花唐草・蛸唐草どが
 、図案のメイン・テーマとして扱われるように
 なったのもこの時代からである。
 いずれも、今の時代まで続く、日本人好みの文
 様といえよう。
 しかもこの時代の作品は、ひとつひとつの図案
 がていねいに描かれている。

―”見込周りの文様”―

★見込み周囲に渦唐草や半花菱文、波頭文が描か
 れるようになるのは、元禄期の末の頃から、当
 初は、渦唐草が二重に描かれていた。
 二重が一重になり、ていねいに描かれていた文
 様がしだいにくずれていくのは、他の点とは共
 通している。
 見込みの周りや口縁に描かれているこれらの文
 様からも、時代を判別することができる。
 十八世紀前期にはかなりていねいに描かれてい
 た文様も、寛政期・(1789~1810 )・
 には、かなり粗くなる。
 十九世紀に入ると渦唐草文はほとんど見られな
 くなる。
 雑に描かれた半花菱文・波頭文は残る。
 幕末・明治期の大聖寺の古伊万里の写しは、十
 八世紀前半の作品をモデルにしたものが多いが
 、そこに描かれている渦唐草文は粗雑で、それ
 だけで古伊万里様式とは見分けがつく。


 **”渦唐草文”**

  ◆18世紀前期の渦唐草文。

  ◆18世紀中期の渦唐草文。

  ◆18世紀後期の渦唐草文。

  ◆19世紀の渦唐草文。


 **”半花菱文”**

  ◆18世紀中期の半花菱文。

  ◆19世紀の半花菱文。


 **”波頭文”**

  ◆元禄の波頭文。

  ◆18世紀前期の波頭文。

  ◆18世紀中期の波頭文。

  ◆18世紀後期の波頭文。

  ◆19世紀の波頭文。


  ◆染付牡丹唐草文輪花皿。

  ◆染付氷裂文蓋物。

  ◆染付牡丹菊花唐草文大皿。

  ◆染付花唐草四方向付。

  ◆染付花唐草文酒次。

  ◆染付花唐草文向付。


●『印判手』・・・●


●『蕎麦猪口』・・・●

★十八世紀になって、食器類がそれぞれの用途に
 応じて作られるようになりました。
 その結果・いわゆる蕎麦猪口が生まれたのです。
 生掛けで、高台があり、上げ底で、やや重く作
 られている蕎麦猪口だから、初期伊万里のもの
 だとしているのは誤りです。
 これらの猪口は、元禄・享保期・(1688~
 1736)・になってから作られたものがほと
 んどです。
 また、このころに作られた猪口に、印判手の蕎
 麦猪口があります・(82ページ参照)。
 蕎麦猪口は、その名の通り蕎麦を食べるときに
 使われていたのかというとそうではありません。
 江戸時代には向付として使われていたようです。
 ちなみに、猪口とは酒を飲むときの酒器、刺身
 や酢の物を盛る小鉢という意味です。
 筒が細くて底の深いものを・「のぞき猪口」・
 と呼んでいます。
 蕎麦猪口は、十八世紀中どろから、大量生産さ
 れるようになり、有田以外の地域でも生産する
 ようになりました。
 一般に・「ころ茶碗」・と呼ばれているものは
 、波佐見で作られていた、いわゆる・「くらわ
 んか」・です。
 蕎麦猪口の形は単純ですが、その文様の数たる
 や無数です。
 数千種類とも、数万種類あるともいわれていま
 す。
 磁気のなかでも安価な蕎麦猪口という世界に、
 職人はデザインの粋を競ったのかも知れませ
 ん。
 まさに蕎麦猪口は、文様の百花繚乱の舞台です。
 ここでは、蕎麦猪口の時代による見分け方と、
 文様の種類をジャンル分けして数例あげてみま
 した。


―”初期伊万里の猪口”―

 ★これらの猪口は、煎茶碗として使われていた。


―”18世紀前半の蕎麦猪口”―

 ★高台があり、上げ底で、やや重い作りの猪口
  が多い。


―”18世紀後半の蕎麦猪口”―

 ★基本的には図案から時代を判断することが多
  い。
  この時代の特徴的な図案としては、捻り文・
  算木文・霊芝文・暦文・亀甲文・祥瑞文・芭
  蕉文・双魚文・唐子文・唐獅子文・赤壁文・
  寒山拾得文・二十四孝に題材を取った文・仙
  人文・南蛮人文などが多い。


―”18世紀後半の蕎麦猪口”―


―”文様にみる・蕎麦猪口・あれこれ”―

  ◆動物文様。

  ◆人物文様。

  ◆おめでたい文様。

  ◆草花文様。

  ◆連続文様。

  ◆山水図文様。


●『唐草文』・・・●

―”17世紀末期の・「蛸唐草文」”―

 ★当時の職人の心意気が表れているのか、描き
  出しのところに枝葉がたくさん描かれており
  、ていねいな仕事ぶりが見て取れる。
  時代が下がるにしたがって、描き出しの部分
  の枝葉が省略されるようになっていく。


―”18世紀前期の・「蛸唐草文」”―

 ★同じ蛸唐草文でも、見込み面にテイマとなる
  図案を置いたり、連続文の中に割絵や窓絵を
  配することによって、さまざまな変化をつけ
  ることができる。
  そんなヴァリエーションを楽しめるのも、蛸
  唐草花唐草の効用か。


―”18世紀中期の・「蛸唐草文」”―

 ★さまざまな形をした作品の図案として蛸唐草
  文が用いられるようになってきた。
  唐草文は、どのような器形にも対応できる図
  案であると同時に、日本人の好みにあった文
  様といえよう。


―”18世紀後期の・「蛸唐草文」”―

 ★複雑に文様が描かれているように見えるが、
  この時代になると蛸唐草文の描き方は一段と
  雑になってくる。


―”19世紀の・「蛸唐草文」”―

 ★窓絵として置かれた図案の周りを、蛸唐草文
  が線と点だけで描かれている。
  一見、非常に細かく、ていねいに描かれてい
  るように見えるが、よく見るとかなり雑であ
  る。


―”逆蛸唐草文”―

 ★蛸唐草文に用いられている染抜きのことろを
  、特に逆蛸唐草文と呼ぶ。


―”萩唐草文”―

―”微塵唐草文”―

―”花唐草文”―

 ★蛸唐草と同様に、連続文様として日本人に根
  強く愛される図版に、花唐草文がある。
  蛸の足を連想させる蛸唐草文とは違って、蔓
  草がからみ合っている様子を図案化した花唐
  草は、上品な感じがして、人気も高い。
  花唐草文も初めは、蔓草の中に花びらをきち
  んと描いていたが、時代が経るにしたがって
  描き方が雑になり、簡略化されてきて、花そ
  のものも省略されてしまう。
  この花の省略されてしまった蔓草だけの文様
  を、萩唐草文とか、夢唐草文という。
  さらに、蔓草そのものが省略され、まるで細
  かい塵のような図案になっていく。
  このような文様のことを、特に、微塵唐草文
  と呼んでいる。


―”17世紀末期の・「花唐草文」”―

―”18世紀前半の・「花唐草文」”―


●「真贋鑑定」・・・●

**”(寸法・解説)”**

  ◆「染付日本地図文皿」。

   ★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面)。

   ★天保期のころは、日本国内の交通網も整
    備され、一方で、西欧諸国が貿易を求め
    て日本近海まで来航していたこと
    などが相まって、日本という国を意識せ
    ざるを得なかった時代もありました。
    そんな時代状況を反映して、世界地図・
    日本地図・東海道五十三次図などが、皿
    の図案として描かれるようになりました。
    陽刻文で国の輪郭を取り、染付で国の形
    や国名を書き入れ、海を青海波文であし
    らい、天と地には鶴が舞っているという
    のが基本です。
    また、皿の大きさには大小さまざまあり
    、丸皿だけでなく、各皿も造られました。
    その点、この贋作は原則をよく踏まえて
    いるのですが、青海波文の描き方が雑で
    あること、鶴の絵がおかしいなど疑問が
    生じます。
    原則にこだわりすぎた結果なのかも知れ
    ません。

  ◆「染付芙蓉手VOC鳳凰文皿」。

   ★真作・贋作・比較写真・(表面・裏面)。

   ★17世紀後半は、ヨーロッパ向け輸出用
    磁器の生産で有田がもっとも賑わってい
    た時期です。
    その象徴的製品が、このVOC名の入っ
    た皿です。
    VOCとは、オランダ東インド会社・
    (Vereenighde Oost Indische C
    ompagnie)・の頭文字を図案化したも
    のです。
    当時、相当数の製品がヨーロッパに輸出
    されていますが、それだけに骨董市どで
    贋作もよく見かけます。
    贋作は、見込み部分に描かれた鳥に全く
    力量感がありません。
    全体の主題であるといった感じがないの
    です。
    本物は、全体に溶け込んでいます。
    また、染付の色にも違いが見られます。


●『直し』・・・●


●『キズ』・・・●



―”今泉今右衛門工房に見る”―

■■『鍋島の製作工程』・・・■■



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