刀 【号】: 水心子正秀【最上作・門下100人】【特別貴重+特保+蒔絵拵】【重要刀剣候補】【所載3冊・今村長賀】冬・合格した暁にはマリアカラス熱唱♪


ご観覧有難うございます。


商品名：美術刀剣（登録証・鑑定書）付き、拵え


登録証：
和歌山県　第7838 号　昭和37年8月13日　交付（平成29年7月10日　再交付）
銘文：
表、秋元家臣川部儀八郎藤原正秀
表、天明五年二月日脇下不知手応依而　号夢ノ間
長さ、二尺三寸一分（70.0cm）
反り、四分六厘（1.4cm）
目釘孔、1個


寸法 : すべて約
先幅、2.4cm
元幅、3.38cm
元重、0.74cm
重量（鞘、ハバキなし）、740g


地鉄、板目、小板目、杢目交じり、匂い勝ち、詰んで肌立つ
刃文、中直刃、匂い口はフックラ広く深く入る、刃境は「チリチリ」と紙を裁断したように入っています。
切先、中切先、大丸に返る、裏側は掃掛け心
茎、生茎（うぶなかご）、丸棟（小肉付く）、急な羽上り、筋違い（すじかい）、長文で「号・夢の間」
彫、棒樋丸留め


拵え、打刀拵え
鍔、赤銅魚子地、波動に帆舟の図高彫、金色絵、両櫃孔、埋め、
縁/頭、赤銅魚子地、鷺図高彫（鶴かも）、金色絵
目貫、


拵え：コンデション上です。
鞘 / 黒漆塗り、家紋入り（橘）、蒔絵（蔦草、青貝散） / 蒔絵師、銘(龍)とある
つなぎにも金着せ二重ハバキ、
鑑定、特別貴重（昭和57年2月20日）あり、特別保存（平成11年4月11日）
附属品、各コピー（資料3部）


説明：
水心子正秀・・・川部儀八郎。寛延三年、羽前赤湯生まれ。
若年のころ仙台に出て四代、国包に学ぶ。鈴木宅英と銘している。
後、秋元家の旋風で下原（武蔵国）で学んでいる。
安永三年頃に秋元家の抱え藩工となり、江戸、浜町に住す。相州鍛冶、鎌倉の綱広にも学んでいる。
晩年、刀剣復古を唱え「刀剣武用論」「刀剣弁疑」「剣工秘伝志」「鍛錬玉函」などを刊行して残している。
水心子一派は江戸後期、最大の勢力で拡大。門下100人以上を抱えた頭領、新々刀の祖と言われた。門人に最上作、直胤、正義などの逸材を輩出している。
作品は初期、助広、真改の華やかな作品を製作し、文化、文政頃には復古論を実現し、古備前風、丁子を焼いている。後年には改名、化粧鑢、刻印、花押を工夫し残している。
文政八年九月二十七日没、76歳。墨田区の西光寺、新宿の宗福寺に碑がある。




資料・・・三冊の内容
・今村長賀　押形　新刀第三巻（昭和二年）
・作刀年譜 水心子正秀　全(昭和46年)　9pages / 著者名、犬塚徳太郎（号・夢の間）
　年表のみで押し形は全てなし。
・水心子正秀とその一門（押し形はありません、本作は説明54pagesで登場しています）
　　この説明と上の説明で同作、年紀一致「号・夢の間」が分かります。
再発行登録証より、読みとられ全文の記載があります。


※（合致）
当時の草書、書体が崩れ解読が出来なかったのかもしれません。
僕の前には鉛筆で「藤ノ間」と「藤」と書かれていた事もあったようです。
確かに藤を崩したとも思われるのも無理はありまあせん。
しかし、資料が存在したのこれ程の名刀を研究する事無く、特貴、特保と約20年も変わらずの内容です。
唯、発行しているだけではなく、よく調べて頂き□ではなく記載頂きたかった処です。
調べていない。「読めない」だけですから。
とは言え、ご縁あって手元に参りました事、この機会に感謝です。


感想：
こちらは僕の感想です。人それぞれ印象は違う事を先にお伝え致します。
天明五年。約233年前の作品、新々刀も初期の物は200年以上の時代が経ちました。
正秀は年譜によると「369振り」の製作があります。
本でも作品の記録モレはあるとの事ですが、筋が良いものはこの中に殆ど残されていると考えれます。
！？ありました・・「ホッ」としました。自信が湧いて来たものです(笑)。
では・・
鞘を抜く度、期待以上の覇気があり、必ず緊張と高級パワーで殺気に押され、手のブレは力んで止まり、眼も瞬き出来ず、鞘を払います。柄をしっかり握り直させられ、裸電球に当てると迷いは消え、精良な地鉄、直刃の魅力が溢れます。
この刀には自信が持てる「唸らさられる」見事な作品です。
刀の切先をに立てて持ち、姿を確かめ、身幅あり、反り浅目、豪壮で匂勝ちの地鉄が目に飛び込みます。何時でも何回見ても飽きません。
この一振りには必ず正秀の大ファンになるものと自負しております。
是非、正秀コレクター様、追加をお考えください。
本国、秋田を初め、江戸、埼玉、栃木、群馬・・水心子。そして「正秀」の話は関東、愛刀家間で誠に良く出ます、また語ると熱いんです。
このあたりは正秀、一番説なんですかね。順と問わず、細川正義、直胤・・・止まりません・・
本に戻りますが、国宝指定の最有力者である一人、「今村長賀氏」が見たと言う事、自身の「押し形・書籍」に新々刀の有力刀として載せていたという事は事実無根の「際立った名刀」なのだと思いました。
僕の説では完全に本刀に惚れ混んだ内容説明ですが、ご満足いただけると思います。


本作は「匂勝ち」の直刃出来。実に上手く均等的な幅で焼き、長さ、二尺三寸一分、定寸。ハバキ元で水影（正秀、手癖です）があり、棒樋があり重量は740グラム。重さを感じさせないのがひと言「バランス」です。
本刀は長寸の観賞用ではなく、腰元に指せる実用サイズ。だからこそ「本来の刀」であり、色々所有し考えました方、皆様が持ちたいと強く望んでいる寸法です。
相当大切にされて来たのは刀より、この「豪華な拵え」を見れば申すまでもありません。
明治、大正期に製作されたものでも刀に相応しい大金は掛けられています。新々刀です。
この天明、寛政と正秀は最盛期とも説が愛刀家で囁かれ、重要刀剣指定は比較的多くこの匹敵する正秀だと思います。


※ 個人感ゆえ、書籍とは違い読み苦しい点が御座います。お読み下さいまして有難うございます。


大切に保管頂きたいと僕の希望から
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