■　身幅広い片切刃造り脇差　銘「ハり」　39.6cm　■ の落札情報

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■商品説明

[刃紋]　小沸出来、直刃
[鋩子]　表：小丸に返る　裏：尖って浅く返る
[地金]　板目肌流れて柾がかる
[茎]　　磨り上げ茎、センスキ鑢




[種別]　　わきざし
[登録]　　群馬県教育委員会　昭和46年11月26日交付
[銘]　　　八り（以下切り）
[刃長]　39.6cm
[反り]　0.7cm
[元幅]　30mm
[元重]　6.0mm
[先幅]　22mm（切先から４ｃｍ下で計測）
[先重]　4.5mm
[目釘穴]　3個
[刀身重量]　352ｇ
[ハバキ]　銅一重ハバキ





珍しい片切刃造りの小脇差です。

片切刃造りは書籍などにはよく載っておりますが
実際の作例では、片側が鎬造りや菖蒲造りとなるなど様々な作り込みが混在し、
切刃造りとなる側も表裏どちらもあり、定まった形式というものは無いようです。

本作は差し表が平造り。
差し裏が切刃造りとなるタイプの片切刃造り脇差です。



体配は身幅広く、重ね頃合い
庵棟低く、反り浅く、先反りついて切先伸びる。
6cm程の磨り上げがある小脇差です。


地金は表裏でかなり趣が異なり
表側は板目肌流れて柾がかり、肌立って地沸つく。
一方、裏の切刃側は、地金よく詰んで、細かく地沸つく小板目肌となり
梨地肌のようにきれいです。


刃紋は小沸出来、湾れ心の直刃で
差し表の平造り側は中直刃。
差し裏の切刃作り側は細直刃となります。

鋩子は表がほつれ心に小丸に返り
裏は尖り気味にごく浅く、ほとんど焼き詰め鋩子のように返ります。


茎は6cm程の磨り上げ茎で
差し裏の茎尻には端正な細鏨で「八リ」と切られています。

登録証には「ハリ（以下切り）」とありますが、
茎の文字の間隔からして、以下に銘文が続くようには見えず。
「ハり」の二字だけで何か意味を持つものと思われます。

例えば城などに備えられたお貸し刀や備え刀としての、管理のための符丁や、
または「玻璃」や「針」など、「号」を表わす銘として切られたものかもしれません。

正確なところはよく分かりませんが、興味深い銘文です。

差し表、棟側の地に、焼き入れの際に出来たと思われる細かなシナエ
全体に薄錆とヒケがございます。
時代なりの鍛え傷もございますので、詳細画像よりご確認のうえご入札ください。


刃切れ、曲がり、刃毀れはありません。
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https://yahoo.jp/box/141grA

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