知人が所有する車両ですが、その知人が海外赴任中ですので代理で出品しています。
私もよく知っている車両で、何度も運転させてもらっていますが、
かなりコストを掛けて整備されており、レブリミットまできっちり回る好調な車両です。
週末であれば現車確認、試乗できますので、質問欄からご連絡先(メールアドレスは @ を
別の文字に置き換えるなどすれば入力できると思います)をお知らせください。こちらから
折り返しご連絡差し上げます。保管場所は兵庫県南部(北播磨地域)となります。
個人出品につき消費税はかかりません。
以下は本人による説明です。大変長いですが、ご参考にされてください。
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ホンダの名車、S600です。
8年前に購入してから、エンジン、駆動系(デフ、チェーンケース)、ブレーキ、燃料系を専門店で
OHしてきました。ようやく、安心して飛ばせる状態となったのですが、海外に赴任となり
あまり乗れなくなってしまったので、乗っていただける人を探すことにしました。
詳しい写真、資料を以下に公開していますので、ご確認ください。
1.車両の仕様 (当方が購入した時)
1965年製造、S600としては1.3万台ほど製造されたうちの最後の数100台に入るものです。
エンジンは一度載せ替えられていますが(ナンバーマッチングではない)、これも数100台の
ズレで最終期のものとなります。 実際にシリンダースレーブは2分割の改良型でした。
シャシー構造も、文献と見比べる限り S800に近いもののようです。
輸出仕様の左ハンドルですが、仕向国は不明です。
バックランプ、ヒータがついた「SM600」と呼ばれるタイプと思われます。
以前のオーナにより、幌が取り除かれRSCタイプの(平たく全高が低い)ハードトップが装着
されています。
キャブはCRキャブに交換されています。豊岡の専門店ビトーR&Dのシールがついています。
ボディカラーはアイボリーで、ハードトップ・内装はともに赤色です。
当方購入時点でシャシーは赤く塗装されていたので、一度ボディーを下ろしてのレストアがされて
いると思います。
2.整備記録(当方が購入してから)
2011年11月
ハードトップ周りのゴムパッキンをひととおり交換しました。
2012年3月
排気系をすべてステンレス製で新調しました。
エキマニ(たこ足)~4-2-1集合管~マフラー~テールパイプまですべてです。
当時物のフジツボ製と聞いたが、真偽は不明です。
S800用のため、エキマニの直径が少し太め。メインマフラー手前で切り継ぎ、
テールパイプ部はワンオフでS600に合うように直しています。
2013年10月 <①駆動系OH H25.10.pdf>
岐阜のエス専門店にて。
デフに異音あり修理。デフオイルがチェーンケースに流れ出る よくある持病でした。
デフの傘歯車一式、ベアリング、シール等を交換しました。
併せてチェーンケースも双方オーバーホール。チェーンやスプロケットも交換とともに
左右の状態を均等に合わせてもらいました
それ以来、チェーンの張りを調整した程度で、デフオイルの減りも発生していません。
2013年12月 <②諸々整備、車検 H25.12.pdf>
岐阜のエス専門店にて。
車検整備にあわせ、電装系のおかしなところ(ヘッドライトのリレーの電源の取り方)や
ブレーキペダルの戻りの悪さ(シール、リターンスプリングの劣化)を修正しました。
2014年8月 <③エンジンOH H26.8.pdf>
またも岐阜のエス専門店にて。
エンジンオイルに水が混じるようになり、排気に白い煙も混じるのでエンジンを腰下まで
オーバーホールしました。
・ クランクは問題なくそのまま使用しました
・ ピストンリングは溝の摩耗がひどかったので、ピストンごと2.5㎜オーバサイズに変更しました。
併せてシリンダーをボーリング。排気量は約660ccになりました。
ヘッドもシリンダー系に合わせてすそ野を拡大しました。
バルブガイドを打ち直し、日産R32 GTRのバルブシールを使用しています。
これによりオイル消費は、ほぼわからないレベルになりました。
ウォータポンプ、滑ることがあったスタータークラッチもOHしました。
これ以降、キャブの微調整を自前で開始。以前は8000rpmから上があまり伸び
なかったのですが、今は3速の軽い登りでも9500rpmまでキッチリまわり、排気のにおい
も殆どしません。
2015年1月
時々回転が不安定になるので、燃料系を清掃しポンプとフィルタを新調しました。
ですが、後になって原因はデスビの調整不良と判明。
2015年12月
車検整備にて、ブレーキOHに合わせてブレーキシューを張り替えました。
2016年3月
右フロントに傷を入れられてしまったので、これを機会に全塗装しました。
フロントのバンパーとグリルも再メッキしました。
2017年12月 <車検整備 2017.12.jpg>
エスに詳しい方がいらっしゃる、近所のホンダディーラーにて車検整備しました。
油脂類交換に加え、時々異音が出ていたプロペラシャフトのラバーマウントを交換
しました。
ほか、オルタネータを固定するステーにクラックがあるということで、溶接しました。
ワンオフのマフラーの溶接にもよくないところがあり、溶接補修しました。
この後、1年半で 800kmほど 走っています。
3.保管
8年間、風通しの良い屋根付き車庫です。
4.現在の状態
<走り>
・ 走行系については、整備の項でご覧の通り ギアボックスとサスペンションを除くすべてに
ひととおり手を入れました。
ガンガン走ることが出来ます。よくホンダ・ビートと一緒に走っていましたが、山道では
こっちが 「置いてけぼり」 を食わせてやるぐらいでした。
・ ギアも異音や違和感まったくなく、シンクロもしっかり効きます(ローにはもともとありませんが)
でもダブルクラッチでの回転合わせでシンクロを労わって乗るほうが、なんの抵抗もなくすっと
ギアが入るので(シンクロで一瞬ブロックされないので)そうしていました。
・ サスペンションは、コニのショックが入っています。高速道路でもフワフワしませんし、よっぽどの
強行突破を図らないかぎり、段差でサスが底つきすることもありません。
・ CRキャブですので、アクセルワークにはコツが要ります。と言っても、「4000rpm以下では全開
にしない」だけです。(スムースボアなので燃料が薄くなりすぎて失速します)
しかしそれ以外では、特に濃すぎるでも薄すぎるでもなく 自由自在です。
・ 高速道路も120km/hぐらいまで普通に走れます(回転が高いのでうるさいですが。)
・ ブレーキはかっちりと固い踏みごたえです。ハンドブレーキも強力に効きます。
・ 当然 手放しでもまっすぐ走りますし、ブレーキもまっすぐ止まります。
・ 水温は読み95度まで上がってとまります。夏場に渋滞すると さらに上がりますが
猛暑でもこれまで振り切らず 水を吹いたこともありません。
・ オイルは、ガンガン走行後に停車していると前端クランクシール部から 1,2滴落ちていることが
ありますが、それ以上のことはありません。
・ 夏場は アクセルを少し開けてキーをひねると一発でかかります。
冬場は キャブの脇にあるスタータレバーを上げる必要がありますが、同じく一発始動です。
<電装系>
・ ヒータは良く効きます。ファン回転数も調整可能です。
・ 灯火類 ももちろん全て正常です。
・ ゲージもすべて正しく動作しています。
<ボディ>
・ 全塗装したこともあり、塗装は全面とてもきれいです。艶の引けは一切ありません。
モールやレンズもパリッとしています。
高解像度の写真を大量に公開していますので、ご覧ください。
・ ただし・・・ドアシル前端部(フロントフェンダー後部)に錆が出てきているようです。
ここは3年前の全塗装にて、研磨・パテ・塗装したのですが、どうもそのパテがよろしくなかった
ようで、パテが膨らんで 錆びも出てきています。
・ 膨らんだところを押してみても、はがれるとかブカブカしているということはありませんが、
そのうち、鉄板を切り継いでの板金塗装をしたほうがよさそうです。
とはいえ、シャシーに乗っているだけのボディですので、このまましばらく乗って見られて、
一通り 車に慣れたところで整備を検討されるのでもよいと思います。
・ フロア、トランク内、ドア下部、窓枠回りなど、他の気になる部分には錆は見当たりません。
・ ハードトップに加え、ボンネット、トランクリッドがFRPです。オリジナルの骨組みの上に装着
されています。FRPの表面もアレなどなく、ボディととてもよくなじんでいます。
<内装>
・ これも自慢のポイントです。赤内装自体がレアですが、黒とはまた違った明るい雰囲気で
乗っていて気持ちがよいです。 リアのトレイ部も赤です。
・ シートも破れなく、きれいでクッションもしっかり効いています。
・ 窓ガラスなど とくに異音なく綺麗に上下できます。
・ 気になるようなにおいありません。禁煙車です。
非常に良い車ですので、真剣にご検討いただける方は 是非実車をご確認下さい(兵庫県)。
名義変更に必要な書類一式をお渡ししますので、ご購入者様側で責任を持って名義変更
くださるようお願いいたします。
(2019年 7月 2日 21時 01分 追加)
梅雨が続いております。現車確認やエンジン始動は雨天でも可能ですが、試乗(運転)につきましては雨天の場合は不可とさせてください。代理出品のためご理解くださいますようお願いいたします。