◆作者：南摩綱紀
◆作品：七言絶句二行書
◆材質：紙本墨書(真筆作品)
◆款記：「八十五叟羽峯綱紀」
◆印章：「南摩綱紀」白文方印　「白髪猶爲客青山欲笑人」朱文単郭方印　「樂夫天命復奚疑」白文長方印
◆内容：「天運循環窮則通寒威消處暖東風看/来萬物皆生意柳是深青花是紅」
◆寸法：本紙132.0×33.5㎝ 総丈211.5×37.1㎝
◆付属品：無地箱(桐箱)
◆状態：ややシミ汚れあり。折れ皺あり。

【南摩綱紀(なんま・つなのり)】
文政6年～明治42年(1823－1909)
会津藩士・南摩綱雅の次男として若松城下(福島県会津若松市)に生まれる。南摩氏は藤原秀郷の後裔・郷綱が下野国都賀郡南摩城に拠って南摩氏を称したことに始まり、戦国時代、小田原北条氏に属した綱善は小田原征伐で所領を没収され帰農。のちに綱善の孫・俊綱が保科正之に仕えて会津藩士となる。
名・綱紀、字・士張、通称・八之丞/三郎、号・羽峰。
10歳で藩校・日新館に学び、25歳で藩命により昌平黌に留学、さらに杉田成卿らに蘭学を学ぶ。安政2年(1855)西国諸国を巡歴し帰国、日新館教授となり後進の指導にあたる。
文久2年(1862)会津藩は幕命により東北諸藩とともに蝦夷地の防備に当たることとなり、代官として標津に赴き6年間にわたり駐留。慶應3年(1867)帰国すると、京都守護職となっていた藩主・松平容保の滞在する京都に上り藩士らに洋学を講じた。
戊辰戦争に敗れたのち越後高田藩に謹慎の身となるが、赦免され山城淀藩の藩学の責任者となる。その後、新政府に招聘され太政官・文部省に出仕、東京大学教授、東京高等師範学校教授などを歴任した。

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