女院様からの貴重なる拝領品として
子爵『牧野一成』に下賜され伝来した今作とは

眼を奪われる程の極上なる杢目の上から
類い稀なる超絶蒔絵が施された

生まれの違いを如実に魅せ付ける
高尚なる煌びやかさを身に纏った
極めて貴重な御硯筥と成っております。

(時代)
江戸期

(寸法)
最大横幅(18.5cm)
最大縦幅(22.7cm)
最大高さ(4.7cm)
総重量　(716g)

　

　
皆様は此れ程までにも色彩豊かな極上蒔絵に
出逢われた事は御座いますでしょうか。

今作に施された技巧とは大袈裟では無く
帝室技芸員クラスの匠の技と成っております。

　

　
この上無く美しい杢目の上から入れられた蒔絵は
通常では成し獲ない偉彩を放っております。

　

　
緻密なる五重の塔が描き尽くされた
驚異的なる別格品と成っております。

　

　
水滴が欠損しております。

　

　
(状態)
三百年以上はゆうに経過しておりますので
至極当然と言えます僅かな反りや
所々の劣化等は御座いますが
それ以外には特筆すべき傷みは御座いません。

　

　
欠点の無い無疵完品ならば
驚異的なる高値を記録する
本筋の超絶技巧が鏤められた
極めて貴重な拝領品と成っております。